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「ゴードンの先発出場は予定外」とブラウンズHCジャクソン

2018年09月11日(火) 13:17

クリーブランド・ブラウンズのジョシュ・ゴードン【AP Photo/Ron Schwane】

ブラウンズファンやNFLの熱狂的なサポーターにとって、現地9日(日)にジョシュ・ゴードンがフィールド復帰したのはうれしい出来事だった。しかしながら、当初の予定ではゴードンがすぐさまゲームに登場することはなかったようだ。

ピッツバーグ・スティーラーズとの初戦に臨んだブラウンズのファーストプレーでレフトサイドの唯一のワイドレシーバー(WR)としてフィールドに立っていたのはゴードンだった。要するにゴードンは“先発選手”として試合に出場したわけだが、これはブラウンズのヘッドコーチ(HC)ヒュー・ジャクソンとしては避けたかった事態だったという。ジャクソンHCはゴードンがトレーニングキャンプに復帰して以降、シーズン第1週から起用することはないと主張していた。

ジャクソンHCはスティーラーズ戦後、記者に対してゴードンを先発させたのは“ミス”だったと明かし、チームのファーストスナップ時にゴードンがフィールドに立っていたのはブラウンズでの攻撃コーディネーター(OC)としては1年目のトッド・ヘイリーとの間で“ミスコミュニケーション”があったことが原因だと語った。

ジャクソンHCはサンデーナイトゲームについて、「選手管理のグループがファーストプレー時に彼をそこに立たせた。私自身も君たちと同じように見ていたよ。自分が望んだものではなかったが、これについてはまたうまく対応していくつもりだ」と『The Plain Dealer(ザ・プレーン・ディーラー)』に述べている。

ゴードン自身も先発出場については驚いていたようで、「あぁ、そう言われた時はね。もともとそういうプランではなかったから。それでも、1プレーだけフィールドに出てすぐさま戻された。すぐにゲームプラン通りに戻っただろう」と語っていた。

ブラウンズの残りのファーストドライブに絡むことはなかったゴードンが次のドライブに関わることもなく、チームはジャービス・ランドリー、アントニオ・キャラウェイ、ラシャード・ヒギンスの3人を多用していた。

試合の終了までにゴードンは89回のオフェンシブスナップ中69回(78%)でプレーし、ランドリーに次いで2番目に多い数字を残した。ゴードンはこの間にわずか3回のターゲットで1レシーブをマークしたが、この日一番のハイライトとなったのは17ヤードのタッチダウンランだろう。

10日のジャクソンHCはこの話題にあまり触れたくないようだった。

ジャクソンHCは記者に対し、「今はもう終わった試合だ。それについて話をしてどうなるというんだ? どうにもならないだろう。それはもう済んだこと。われわれにも学ぶことはあった。もう終わりだ。われわれは先に進まねば」と語っていた。

今回の件はキャリアを通じて初めてタッグを組むジャクソンHCとヘイリーOCによる単なる意思疎通の失敗として記録しておくべきだろう。

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