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ペイトリオッツ、元ビルズのWRコールマンと単年契約

2018年09月12日(水) 12:50

クリーブランド・ブラウンズのコリー・コールマン【AP Photo/Ron Schwane】

ニューイングランド・ペイトリオッツがワイドレシーバー(WR)コリー・コールマンに新たなチャンスを与えた。

現地11日(火)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地の情報筋の話を元に、ペイトリオッツが元ドラフト1巡目指名選手であるコールマンと1年契約を締結したと伝えた。チームは後にこの契約を正式に認めている。

10日にニューイングランドを訪問していたコールマンはその翌日にフィラデルフィアへと飛び立つ予定だったが、ペイトリオッツがコールマンをフィラデルフィアに向かわせることはなかった。

ペイトリオッツはWRのポジションに補強を必要としている。ジュリアン・エデルマンが出場停止処分を受ける中、フィリップ・ドーセット、クリス・ホーガン、コーダレル・パターソンだけで構成されるWRは層が薄いと言える。コールマンとの契約合意はチームがチャド・ハンセンとライリー・マッキャロンの2人をウェイバーにかけた翌日の出来事だった。

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の中ではペイトリオッツから最新のチャンスを与えられたコールマンだが、所属していた以前の2チームからは見切りをつけられていた。

コールマンはトレーニングキャンプ中に2020年のドラフト7巡目指名権と引き換えにクリーブランド・ブラウンズからバッファロー・ビルズへとトレードされた。その後、ビルズは350万ドル(約3億9,000万円)のキャップヒットにもかかわらず、保持しておくべき必要性はないと判断してコールマンを手放している。

ブラウンズでの最初の2シーズンでコールマンは複数の気まぐれな故障に悩まされ、13試合に欠場する傍ら、ボールをドロップする悪癖やオフェンス戦術の修得にも苦しんでいた。キャリアを通して出場した19試合でコールマンは718ヤード、56レシーブ、タッチダウン5回をマークしている。

それでも、元ドラフト1巡目指名の選手は魅惑的なアスリートとしての才能を有している。天性の能力はまだまだ他チームからのチャンスを引き寄せ続けているが、それももうじきあっという間に減少していくことだろう。

WR陣に人手が不足していたビルズはコールマンがロースタースポットを確定させるに十分な速さでオフェンスを学習するものと期待していたが、当初の印象と現実とには乖離(かいり)があったようだ。

ニューイングランドの地で新たなキャリアを築きたいコールマンは、自分同様にドラフト1巡目指名がどういうものかを知っている選手たちと共にプレーすることとなる。

24歳のコールマンは元ドラフト1巡目のドーセットやパターソンが在籍するWR陣の中に飛び込む。ドーセットがトム・ブレイディのシステムに順応するまでに時間を要したことからも、コールマンがどの程度の速さでプレーブックを頭に詰め込めるかは興味深いところだ。

コールマンはここ約5週間を通じて3球団目となるペイトリオッツに移籍する。コールマンの旅路はまさに、NFLのチームがドラフト上位指名選手に対してできる限りのチャンスを与えようと試みている良い例となっている。

【S】