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カーディナルス、ルーキーQBローゼンが初登場

2018年09月24日(月) 17:04

アリゾナ・カーディナルスのジョシュ・ローゼン【AP Photo/Ralph Freso】

ジョシュ・ローゼンの時代が徐々に近づいているようだ。

アリゾナ・カーディナルスの新人クオーターバック(QB)ローゼンがシーズン第3週のシカゴ・ベアーズ戦の残り数分でサム・ブラッドフォードに代わって登場した。チームはベアーズを相手に16対14で黒星を喫している。

ヘッドコーチ(HC)のスティーブ・ウィルクスは試合後、「われわれには活性剤が必要だと感じた。またしても先制して14点を手に入れたにもかかわらず、その後は停滞し、ちょっとした起爆剤が必要だと感じた。それがこの判断を下した理由だ」と明かした。

2度のドライブを率いたローゼンにはチームを勝利に導くフィールドゴール、あるいは、タッチダウンを決めるチャンスがあった。しかしながら、若きQBがそのどちらのチャンスも生かしきることはなく、投じた7回のパスで成功は4回、36ヤード、インターセプト1回を記録した。

ローゼンについて「彼は良い感じだと思った」と語ったウィルクスHCは「最後は不安定だった。プロテクションをもっとうまくやるべきで、ローゼンにもっと時間を作ってやれれば良かった。ただ、そのような状況下で、かつ、あのような時間帯で投入されたことも考えれば、彼はよくやっていたと思う」と新人QBを称えた。

チームの公式サイトによると、ローゼンは「フィールドに出て(プレーを)理解し、NFLのリアルな感覚をつかまねばならなかった。でも、自分ならもっと良いプレーができるのは確かだ」と語っていたようだ。

ブラッドフォードによる21ヤードのタッチダウンパスを含む3度の見事なパスプレーによって序盤から14対0と大きくリードを広げたものの、カーディナルスの勢いは第1クオーターを終えて一気に消沈した。

この日のブラッドフォードは19回のパスを投じて13回成功、157ヤード、サック3回、タッチダウン2回、インターセプトは2回を記録した。35ヤード、32ヤード、30ヤード、21ヤードと、4度のすばらしいロングパスを決めたが、これらのパスの他で成功した15回のパスではわずか40ヤードしか稼げていなかった。

ホームゲームを落としたウィルクスHCはシーズン第4週(対シアトル・シーホークス)でのローゼンの先発起用についてはまだ明確な答えを出していない。

「われわれはサムと同様にジョシュの状態についても評価し、試合のビデオを見るつもりだ。それらを踏まえ、チームが前進していく中でどのような方針を採るかを考えていく」

2018年ドラフト全体10位で指名を受けたローゼンは新人QBの中で最もプロでのプレーに問題がない選手との評価を受けてきた。敗戦後もウィルクスHCがそれを直接口にすることはなかったものの、ローゼンがその前評判を証明するタイミングはもうすでに訪れているのかもしれない。

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