ニュース

カーディナルスはQBローゼンを次戦の先発に指名

2018年09月25日(火) 10:08


アリゾナ・カーディナルスのジョシュ・ローゼン【AP Photo/Ralph Freso】

アリゾナ・カーディナルスがクオーターバック(QB)サム・ブラッドフォードをベンチに座らせるようだ。

カーディナルスは今週末にシアトル・シーホークスを迎えて開催されるホームゲームのシーズン第4戦で先発QBを入れ替え、新人QBのジョシュ・ローゼンを先発起用する予定であることが分かった。

ヘッドコーチ(HC)スティーブ・ウィルクスは現地24日(月)、16対14で黒星を喫したシカゴ・ベアーズ戦の残り4分31秒でデビューを飾ったローゼンを、この試合の翌日に次戦の先発に指名した。

ローゼンにはベアーズ戦で決勝点を生み出すチャンスもあった。8プレーで30ヤード前進し、ベアーズ陣地の45ヤードまで攻め込んだものの、最後はコーナーバック(CB)ブライス・キャラハンにインターセプトされた。新人QBは最後にもう1ドライブのチャンスを手にしたが、サックを受けて地面に倒し込まれて時間切れとなった。

ウィルクスHCは24日、ベアーズ戦でのローゼンについて「ジョシュにはかなりの自信があるように見えた。チームを成功に導くためのチャンスは手にしていたと思う。彼を試合に出した時も、あの時間帯でのジョシュの出場に何ら不安はなかった。彼は非常に自分のプレーに対して自信を持っているように見えたんだ。・・・彼はうまく対応していたと思う。試合に登場し、ハドルを指揮し、ボールもうまく動かしていた」と語った。

ゲーム終盤の微妙な展開で、さらにはカリル・マックといったリーグ最高峰の選手がいるディフェンス陣相手に新人QBを出場させたことについてウィルクスHCは批判も浴びたが、このQB交代の判断は遅かれ早かれ行われるものではあった。

ブラッドフォードが司令塔を務める中、チームは精彩を欠く攻撃で開幕3連敗を喫した。ローゼンのバックアップに関してはベテランQBのマイク・グレノンも候補に入ってくるかもしれないが、ウィルクスHCは「後で知らせようと思う」とだけ語り、明確な答えは示していない。

ドラフト専門家たちの間では新人QBの中でもローゼンが最も早くプロレベルに順応できるだろうと評価されていた。とは言え、ローゼンはいまだリズムをつかむことができていないパワー不足の攻撃陣の中でプレーすることとなる。

プロボウルレシーバーのラリー・フィッツジェラルドは優秀なランニングバック(RB)デイビッド・ジョンソンと共にローゼンの力になるだろう。しかしながら、カーディナルスにはラインマンという問題が残っている。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』の指標によれば、カーディナルスのランブロックはリーグ最弱クラスで、パスプロテクションはリーグ最下位にランクしているとのことだ。

新人QBにとって理想的な環境とは言えないが、ドラフト1巡目指名のQBであれば多少の困難も乗り越えられるはずだ。自身の置かれた環境に苦しむ場面も見られるだろうが、ローゼンがUCLA(カリフォルニア大ロサンゼルス校)時代に見せた輝かしいパフォーマンスは明るい未来を示唆している。

その扉は今開かれたばかりだ。

今後、アリゾナ州におけるニュースはローゼンに関する話題で満載となるだろう。

【S】