ワット兄弟のサック数争いに注目
2018年10月12日(金) 09:47シーズン第6週に入ってNFLのサックレースはトップに3人の選手が並び、そこには同じ名字を持つ選手が2人いる。
ここまでシーズンでリーグトップのサック6回を記録しているのはヒューストン・テキサンズのディフェンシブエンド(DE)J.J.ワット、ピッツバーグ・スティーラーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワット、そして、シンシナティ・ベンガルズのディフェンシブタックル(DT)ジーノ・アトキンスだ
ワット兄弟の任務遂行力には圧倒される。
現地10日(水)、J.J.はテキサンズの公式ウェブサイトで「サック数のシートを見て、自分の名字が並んでいるのを見るのは結構興奮するよ。昔は裏庭でお互いに張り合っていたものさ。今は自分たちの名前がNFLのサックチャートのトップを飾っている。だから、信じられない気分だし、ラッキーだなとも思うんだ。自分には2人のすばらしい兄弟(T.J.とロサンゼルス・チャージャーズのFBデレック・ワット)がいて、本当に幸運だ」と語っている。
同日、トップに立つサック数について問われたT.J.も兄と同じように発言していた。
T.J.は『ESPN』に「健全な競争だよね。自分の兄弟たちが同じ日曜日にプレーしているのを見るのは本当に幸せなこと。ソファに座って彼らの試合を見られるなんて当たり前のことだとは到底思えないからね。かなり特別なことさ」と述べていた。
スティーラーズのOLBはまた、シーズンはまだ第6週という序盤であり、改善の余地が大いにあると指摘している。
「週ごとにどんどんうまくなりたいし、数字的なことにとらわれてしまうことはない。だから、それについては自分よりも母の方がクールだと思ってくれているはずさ」
J.J.の実力についてはすでにリーグ全体が十分に把握している。オールプロ4度、年間守備選手賞を3度獲得しているJ.J.は合計タックル20回、サック5回、クオーターバックヒット8回、フォースドファンブル4回を記録して先月のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)守備部門で月間MVPを受賞している。
一方で、シーズン第5週に3回のサックを記録したプロ2年目のT.J.も10日にAFC守備部門の週間MVPを獲得した。
ワット兄弟がサック数で首位タイに並ぶ中、テキサンズのDEには多少自慢したい部分があったようだ。最後にJ.J.は記者に対してにやけながらこう語っていた。
「彼は今日、2度目のAFC週間MVPか何かを獲得したみたいじゃないか。だけど、自分は先月に月間MVPを獲得したんだ。だから、自分的にはそっちの方がもう少しクールかなと思うよ」
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