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パッカーズのKクロスビーが汚名返上のパーフェクトキックを披露

2018年10月16日(火) 15:34

グリーンベイ・パッカーズのメイソン・クロスビー【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

現地15日(月)の晩、グリーンベイ・パッカーズのキッカー(K)メイソン・クロスビーが“汚名返上”の一蹴りでスタジアムを沸かせた。

4回のフィールドゴールと1回のエクストラポイントアテンプトに失敗したデトロイト・ライオンズ戦から1週間、クロスビーはサンフランシスコ・49ers戦で4回のフィールドゴールに加え、3回のエクストラポイントアテンプトを成功させて完璧な形での名誉挽回に成功した。パッカーズはゲーム終了数秒前にクロスビーが27ヤードのフィールドゴールを決めて、33対30での勝利を収めている。この日のクロスビーはその他にも29ヤード、39ヤード、51ヤードのキックを成功させた。

試合後、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロに対して「特別な瞬間だった」と語ったクロスビーは続けて、「ここに来るだけでも根性のいることだったし、それに加えて決勝点を上げるチャンスもあったからね。もう一度この機会を与えてもらったことに感謝しているし、あのような形で終われて最高だった。先週までは白髪なんてなかったから、これは新しいものだけど、本当にありがたく思っている」とも述べていた。

49ers側のディープゾーンでケビン・キングがインターセプトしたことによってパッカーズがボールの支配権を取り戻したが、この時にはすでに残り67秒でタイムアウトは使い切っていた。クロスビーがキャリア最長となる58ヤードのキックを行ってパッカーズを勝利に導く可能性もわずかながらに考えられただろう。それでも、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが古くからの友人であるクロスビーの仕事をより簡単にしてくれた。

ロジャースがサックされた際には相手コーナーバック(CB)リチャード・シャーマンによるペナルティがあったためにドライブが継続し、その後は8ヤード、19ヤード、19ヤードのパスを投じたロジャースが自らの足で21ヤードをゲインして時計を止めた。こうして決勝ゴールを決めるチャンスがクロスビーの“足”にわたったのだ。

クロスビーは『ESPN』に対して「今日の感触はすばらしかった。バランスが本当に良かったし、うまくボールを蹴ることができた。あとは、タイミングも良かった。基本的な部分を見直して、そのプロセスに忠実であることを確認したんだ。ちょっと焦っていた部分はあったかもしれないが、今日はすべてがスムーズにいった。本当に信じられないようなことさ。最後のキックの距離を短くしてくれたアーロンには感謝している。本当に、何という勝利だろうね」と明かしていた。

ロジャースはプロキャリアで最悪な日を経験したクロスビーがその1週間後には元に戻った姿を見てうれしそうにしていた。

ロジャースは「先週はつらかったろうからね。だけど、自分たちはメイス(メイソンの愛称)のことが大好きなんだ。彼は長年にわたって大きなキックを決めてきた。ファンタスティックな男さ。自分たちにとって、メイスはずっとリーダーだ。チームが彼を信じて使い続けたことを誇りに思う」と語っている。

クロスビーが通常モードに戻り、ロジャースも普段通りに殿堂入りを当然だと思わせるパフォーマンスを披露したことで、パッカーズがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区において脅威的な存在であることが改めて証明されている。

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