ビルズQBアレンには最低2、3試合の欠場が必要
2018年10月17日(水) 11:23バッファロー・ビルズは新人クオーターバック(QB)の身に起きた負傷が短期の休息や軽いリハビリによって治癒することを願っていた。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは情報筋の話を元に、ジェームズ・アンドリュース医師のセカンドオピニオンによってQBジョシュ・アレンは痛めた肘の手術を行う必要はないとの診断を受けたようだと報じた。また、ペリセロによると、2018年ドラフトで全体7位指名を受けたアレンには少なくとも2、3週間の欠場が余儀なくされ、その後は週単位での様子見が必要となるとのことだ。
アレンは投球側の肘のUCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)を損傷したようで、このケガを負ったプロ野球選手などはトミー・ジョン手術を受けることが多い。しかしながら、アレンの損傷した靱帯は一部に過ぎず、肘にメスを入れる意味はないとのことだ。これはNFLネットワークのマイク・ガラフォロが16日の朝に伝えた情報である。
ビルズのヘッドコーチ(HC)であるショーン・マクダーモットは現時点でのアレンのステータスは週単位での様子見が必要な状態だと明かしている。チームの希望は休息とリハビリを経たアレンが2、3週間後にフィールド復帰を果たすことのようだとガラフォロは報じた。
しばらくの間、マクダーモットHCの選択肢は非常に限られ、厳しい状況となる。
先週の試合では終盤までゴールラインぎりぎりで踏ん張りを見せたビルズのディフェンス陣だったが、第4クオーターにバックアップQBのネイサン・ピーターマンがインターセプトタッチダウンを奪われ、ヒューストン・テキサンズに白星を贈ってしまった。
今季のピーターマンがプレーした15回のドライブ中10回はパント、あるいは、ターンオーバーに終わっている。まだサンプル数は少ないものの『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、ピーターマンのキャリア通算インターセプト率11.4%は少なくとも1975年以降で最も高い数値となっているようだ。
残念ながら、ピーターマンの代わりとなる選択肢もあまりない。マクダーモットHCと共にカロライナ・パンサーズで6年を過ごしたベテランQBのデレク・アンダーソンが1週間前にアレンのメンター役として雇われてはいるが、攻撃コーディネーター(OC)ブライアン・ダボールのオフェンスを短期集中で修得し、アレンが戻るまでの間にピーターマンと競わせることは果たして可能だろうか。
いずれにせよ、突然リズムを崩し始めたビルズのディフェンス陣が、シーズン第11週にバイウイークへ入るまでのインディアナポリス・コルツ、シカゴ・ベアーズ、ニューヨーク・ジェッツ戦で重い責任を背負うのは間違いないだろう。
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