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ビルズ、シーズン第7週の先発にQBアンダーソンを指名

2018年10月18日(木) 11:23

カロライナ・パンサーズのデレク・アンダーソン【AP Photo/Phelan M. Ebenhack】

新人クオーターバック(QB)のジョシュ・アレンが離脱したバッファロー・ビルズは先発の機会をベテランQBに託すようだ。

ヘッドコーチ(HC)のショーン・マクダーモットは現地17日(水)、ベテランQBデレク・アンダーソンが今週末のインディアナポリス・コルツ戦で先発する予定だと明かした。

投球側の肘の靱帯(じんたい)に損傷が見つかったアレンには週単位での様子見が必要とされている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが16日に報じた内容によれば、アレンには2週間から3週間の離脱が見込まれるとのことだ。

マクダーモットHCは現時点でアレンが手術を要することはないと認めている。

NFLネットワークのアンドリュー・シチリアーノは『Twitter(ツイッター)』で「右肘に大きな保護装具を装着したジョシュ・アレンがメディアに対してフィールド復帰のタイムテーブルは未定だと明かした」と投稿している。

ビルズはアレンのチューター役としてアンダーソンをロースターに加えたものの、ネイサン・ピーターマンのターンオーバー連発のプレーを見た後、プロ14年目の大ベテランに先発を任せる決断に至った。

ピーターマンの壊滅的なプレーがここ2年間で先発出場が1度もない35歳のQBにチャンスをもたらした。今シーズンのピーターマンは15回のドライブ中10回でパント、あるいは、ターンオーバーを喫している。キャリアを通じたピーターマンのインターセプト率は11.4%をマークし、これは最低でも1975年以降で最高の数値となっているようだ。先週のヒューストン・テキサンズでピーターマンが相手に白星を献上する被インターセプトタッチダウンを見てから、チームはアンダーソンを次戦の先発にする決断を下したのだろう。

カロライナ・パンサーズ時代にはマクダーモットと6年間を共に過ごしており、攻撃コーディネーター(OC)ブライアン・ダボールとの関わりもあったアンダーソン。2009年にはクリーブランド・ブラウンズで7試合に先発したアンダーソンは、この時にOCとして従事していたダボールと知り合っている。なお、アンダーソンが最後に先発したのはパンサーズ時代の2016年だ。

マクダーモットは17日、「デレクはカロライナ時代にずっと一緒にいた男だ。彼には経験があり、リーダーシップ、そして、存在感もある。1週間以上前からこのチームに慣れようと一生懸命に取り組んでいる」と語った。

『Football Outsiders(フットボール・アウトサイダーズ)』の特殊な統計“DVOAメトリクス”に基づくと、ビルズはリーグ3位にランクインする堅固な守備陣を擁しているという。しかしながら、非効率的でターンオーバーを繰り返す攻撃陣が足を引っ張って2勝4敗という戦績になっている。リーグで最もタレント不足の攻撃陣を率いるアンダーソンがずば抜けた数字を残すことはまずないだろう。ただし、マクダーモットHCとチームがアンダーソンに期待するのはピーターマンよりもまともなプレーだけであり、ディフェンス陣の仕事を邪魔しない程度の活躍だろう。

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