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セインツQBブリーズ、全32チームからの白星なるか

2018年10月19日(金) 10:01

ニューオーリンズ・セインツのドリュー・ブリーズ【AP Photo/Gerald Herbert】

ニューオーリンズ・セインツのクオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズにはペイトン・マニングや殿堂入りしているブレット・ファーブの記録に並ぶチャンスが訪れている。

ブリーズが今週末のボルティモア・レイブンズ戦で勝利すれば、全32チームからの勝ち星を上げることとなり、NFL史上3人目の快挙達成となる。

しかしながら、この記録を達成するために勝たねばならない今週末の相手はかなり手強そうだ。

現地17日(水)、ブリーズは記者に対して「もう一度言うけれど、他のゲームと同じ気持ちで挑むつもりさ、他のチームと同じようにね。動画を見て、そこで見て感じたことを整理する」と述べ、次のように続けている。

「ヘルメットから名前をはぎ取り、映像の中にあることだけを見るんだ。彼らはフロントにラインバッカー陣、バックエンド、セカンダリーと、とんでもなくタレント揃いのディフェンス陣を持っている。選手たちをうまくフィットさせたディフェンスの布陣だ。彼らを倒すにはコールを完璧に決める必要がありそうだ」

18年間のプロキャリアを通して0勝4敗と、相性の悪いレイブンズとの対決を控えるブリーズは、自身もチームも今週末に最大の試練に直面することを理解すると同時に、レイブンズがこれまでにも殿堂入りしているラインバッカー(LB)レイ・ルイスやセーフティ(S)エド・リードといった球界最高峰のディフェンス選手を擁してきたチームであることを指摘している。

今季もそこに違いはなく、レイブンズのトータルディフェンスはリーグのトップに君臨し、1試合平均300ヤード以下を守り続けているリーグ唯一のチームとなっている。

また、レイブンズは1試合平均与得点でもリーグナンバー1となっており、許した得点は1試合平均12.8点となっている。先週のレイブンズはテネシー・タイタンズを相手に無得点のパーフェクトゲームを披露していた。いかなる週であっても、攻撃陣が全盛の時代にこういったゲームを展開するチームには注目すべきだと言えよう。

今週末のゲームは優秀な攻撃陣をそろえたチーム対、優秀な守備陣をそろえたチームという構図となり、セインツにとってはやりがいのある試合となるはずだ。

しかしながら、先日パスヤード数でNFL歴代1位となったブリーズはチームの勝敗におけるポジティブな側面を享受するチャンスを噛みしめているようだ。

ブリーズは「彼らを倒せるのは喜ばしい事さ。彼らはどんな時でも良いチームなんだ。だから、きっと激しい戦いになると思うよ。そんなに頻繁にやることはないだろう? AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)対NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の試合は4年に1度だからね。だけど、彼らは本当にすばらしいチームだ。今はリーグ1のディフェンスが相手だし、だからこそ、自分たちの仕事をきちんとこなす必要がある」と述べている。

全32チームからの勝利に加え、殿堂入りに値するブリーズにはまた別の偉業を達成するチャンスも訪れている。

セインツのエースQBは現在までにキャリア通算499回のタッチダウンパスを記録しており、リーグ史上4人目となるタッチダウンパス500回まではあとわずか1回となっている。

【S】