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健康な状態をアピールするテキサンズQBワトソン

2018年10月19日(金) 11:58


ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/David J. Phillip】

ヒューストン・テキサンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンのタフさを疑ってはいけない。

現地17日(水)、シーズン第5週で肺の部分的な損傷と肋骨(ろっこつ)の骨を折ったと報じられ、故障者報告書にも正式に名前が記載されたワトソンに真相を語る機会が訪れた。

プロ2年目のQBは報じられた内容を否定することも認めることもなかったが、フィールドを離脱する予定はないと明かしている。

チームの公式サイトによれば、ワトソンは記者に対して次のように発言していた。

「当然、これ以上の問題を抱えた場合はフィールドには立っていられなかっただろう。家族やドクターとも話し合い、本当にすべてにおいて問題はなかった。だからこそ、自分はフィールドに立ち続けたんだ」

負傷の悪化を案じたチームはシーズン6週目の練習ではワトソンに制限を加えていたが、バッファロー・ビルズとの試合に出場したワトソンはさらなる物理的なダメージを蓄積することとなった。

ビルズから7回のサック、12回のQBヒットを受けた今季のワトソンは、すでに合計25回のサックに66回のヒットを受けていることとなる。

それでも出場の継続は可能だと主張するワトソンは、追加の保護パッドを着用せずにビルズ戦に臨んでいたことも明かしている。ワトソンはまた、過去の負傷や現在の負傷がフィールド上でのデュアルスレットのスキルに影響を与えることはないと、次のように強調して語っている。

「正直なところ、本当に何も問題はない。少しゲームプランを変更したまでさ。それ以外にも、ボールをキャリーする際には少し保守的にプレーした。その他に関してはまったく気にする面はなかった」

「カウボーイズ戦ではケガや何かが起きる心配などはしていなかった。何が起こるかなんて分からなかったからね。誰にも知る由はなかっただろうし、先週の自分はまったく問題なかった。クリアされてプレーは可能だったし、身体も健康だった」

17日の練習にフル参加していたワトソンは自身の体調を“万全”と語り、良好な状態であるとも述べている。ここにおいて何よりも重要な情報は、ジャクソンビル・ジャガーズ戦に向けてチームが練習を始める中、ワトソンがすべてにおいてクリアとなっていることだろう。

ここまでの6試合を通じ、毎週タフな相手からの激しい物理攻撃を受けてきたワトソンの回復能力に関しては一目置くべきものがある。ワトソンは故障を抱えながらもプレー可能である理由について、若かりし日々のおかげだと説明している。

「こういう精神は常に持っていた。高校時代など、小さい頃にはたくさんのケガを抱えながらプレーしていたんだ。カレッジに入るまではケガを理由に試合を欠場したことはなかったが、カレッジではACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を負傷したし、去年もそうだった。これまでに試合を休んだ理由はACLだけだ。それ以外は常にフィールド上に立ち続けてきた。ゲームが終わったら、再生するし、復活するんだ」

ワトソンの回復能力の高さはマーベルシリーズでお馴染み、驚異的回復能力を持つミュータントの“ウルヴァリン”を連想させる。

詳細はどうであれ、ワトソンがそのことについて語ることはなく、ヘッドコーチ(HC)のビル・オブライエンは17日に故障者報告書に関する記者からの質問に対してはほとんど触れなかった。

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区対決となるジャガーズ戦でワトソンは再びそのタフさを証明することになるだろう。ここ2週間を通して合計70点を許しているジャガーズのディフェンス陣は血眼になってワトソンを潰しにかかるはずだ。

【S】