ニュース

スティーラーズRBベルはまだチーム施設に姿を見せず

2018年10月23日(火) 14:19

ピッツバーグ・スティーラーズのリビオン・ベル【AP Photo/Phelan M Ebenhack】

驚いたことに、ピッツバーグ・スティーラーズのランニングバック(RB)リビオン・ベルは来週も姿を見せないようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジム・トロッターによると、ベルは今週もスティーラーズに合流していない。オフシーズン中にフランチャイズタグ指定を受けたベルだったが、フランチャイズテンダーの1,454万ドル(約16億4,000万円)にサインしてプレーすることを拒み続け、チーム施設に顔を出していない。ベルがシーズン第10週までにチーム合流を果たさない場合、来年も同様の契約状況が繰り返されることになる。

ベル本人は以前、先月3日(レイバー・デー/労働者の日)までには合流するかもしれないと語っており、シーズン第7週には復帰するとの報道もあった。結局はどれも実現されることはなく、バイウィークが明けた後でもベルが施設に姿を見せることはない。

過去にはトレードのうわさも浮上したが、現時点でその可能性は相当に低いだろう。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地21日(日)、ベル本人とスティーラーズの社長であるアート・ルーニー二世の両者がそのトレードを否定しているとも報じた。

ラポポートは続けて、現時点で最も可能性が高い動きはベルがトレード締め切り期限を過ぎた直後、10月30日(火)午後4時1分(東部標準時間)に復帰するという説だ。これは単純にチームが本当にトレードしないことを確認するためのようだ。

ベルの周囲やスタジアムの外側は騒いでいるものの、チームのロッカールーム内はいたって冷静だ。

22日、ディフェンシブライン(DL)マンのキャメロン・ヘイワードはこのように語っていた。

「ロッカールームの中では誰もそれについては心配すらしていない。自分としては彼のことについて話すのはフェアでないし、彼は彼自身の質問に対して、その時が来たら自分で答えを出すだろう。ただし、自分たちが今語る内容ではない。自分たちはクリーブランド・ブラウンズとの試合があるし、彼が戻って来るというのなら仲間に加わればいい。このロッカールーム内にいるみんなにとってフェアじゃないし、それについてはリビオン自身が自分たちの代わりに話続けてくれるだろう」

ベルがチーム合流を拒否し続ける中、若手RBのジェームズ・コナーは先発の役割をベルから奪うような活躍を見せている。コナーはこれまでの6試合を通じて1キャリー平均4.4ヤードを記録し、自分のリズムをつかみ始めた。プロ2年目のRBはここ2試合を通じて合計で314ヤードと4回のタッチダウンを記録している。

スティーラーズのチームメイトはベルが復帰したとしても、そのラインアップ事情に影響はないとも述べている。

ヘイワードは「誰とも比較することはないが、ジェームズはここまで本当に良いシーズンを過ごせているし、彼はチームの馬車馬になるだろう。もし、リビオンが帰ってきたとしても、自分たちは彼にもとにかく働いてもらいたい。全員が気にかけているのは勝利だけ。どのように白星を上げるかなどは気にしていない。みんなにとってはただその勝利をつかむことだけが大事なんだ」と明かしている。

現在3勝2敗1分けのスティーラーズにはシーズン第8週にブラウンズと、第9週にはボルティモア・レイブンズと、そして、第10週にはカロライナ・パンサーズとの対戦が控えている。

【S】