ニュース

NFLがジャッジを理由にオフィシャルを解雇

2018年10月26日(金) 12:43


フィールドに描かれたNFLのロゴマーク【Al Messerschmidt via AP】

ヒューゴ・クルーズのNFLオフィシャルとしての時間は終わった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、リーグはダウンジャッジを務めていたクルーズをパフォーマンスが一定期間において基準を満たさなかったとして解雇した。

クルーズの解雇を受けたNFLレフリー連盟はリーグに対する申し立てを行う予定だとNFLネットワークのトム・ペリセロは伝えている。

クルーズの解雇を最初に報じたのはNFLのオフィシャルに焦点を当てたウェブサイト、『FootballZebras.com(フットボールゼブラ.com)』であり、クルーズの解雇はスーパーボウルが開始されて以降でシーズン途中に行われた初めてのものだと指摘している。

2015年からリーグに携わってきたクルーズだったが、今シーズンの第6週に開催されたロサンゼルス・チャージャーズ対クリーブランド・ブラウンズ戦の第2クオーターで、明らかなフォルススタートを見逃したことによって一気にその名前が知られることとなった。

チャージャーズのレフトタックル(LT)ラッセル・オカングはスナップ前にブロックのためドロップバックしており、このプレーに対してはフラッグが上げられるべきだった。明らかな反則を目にしたブラウンズのディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットは上体を起こし、オフィシャルの方を見ながらオカングを指さしていた。

ジャッジによって中断されることのなかったこのプレーは、チャージャーズのクオーターバック(QB)フィリップ・リバースがワイドレシーバー(WR)のタイレル・ウイリアムスに29ヤードのタッチダウンパスを投じる結果となった。この試合でチャージャーズは38対14の勝利を挙げている。

ラポポートはクルーズの解雇が一度のミスで導かれたものではなく、その他の詳細は明かされていないと指摘するものの、注目度の高いゲームにおける違反行為の見逃しが最後の決め手となった可能性は高そうだ。少なくとも、クルーズが単純にオフィシャルのジャッジング基準を満たしていなかったことは今回の要因として考えられるだろう。

【S】