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バッカニアーズ、絶不調のQBウィンストンに代えてフィッツパトリックを投入

2018年10月29日(月) 12:09

タンパベイ・バッカニアーズのジェイミス・ウィンストン【AP Photo/Mark Zaleski】

タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンは想定より早く1日の仕事を終えた。

現地28日(日)、37対34で惜敗したシンシナティ・ベンガルズ戦の途中、バッカニアーズは不調のジェイミス・ウィンストンに代えてライアン・フィッツパトリックを投入していた。ウィンストンが第3クオーターでベンチに下がるまでのインターセプトは4回だった。

交代直後のフィッツパトリックは3回中3回成功のパーフェクトなファーストドライブを決め、65ヤードのドライブは最終的にキッカー(K)チャンドラー・カタンザロによるフィールドゴールで決した。フィッツパトリックはその直後のポゼッションでさらにパフォーマンスを上げ、最後はワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスへのパスから72ヤードのタッチダウンに至っている。

“フィッツマジック”の力強いプレーの下、バッカニアーズは第4クオーターでついに34点と同点に追いついた。しかし、相手QBのアンディ・ダルトンがファイナルドライブでA.J.グリーンを2度見つけ、決勝フィールドゴールにつなげている。この試合でフィッツパトリックはパス15回を投じて11回の成功、194ヤードと2回のタッチダウンを決めた。一方のウィンストンは35回のパスを投じて18回の成功、276ヤードでタッチダウンは1回のみだった。

試合後、バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ダーク・コッターはウィンストンの不調がQB交代を必要としていたと明かしている。

コッターHCは「ここ2週間で7度もターンオーバーはできない。簡単にやられていた。相当明らかなものだった」と語っていた。

この結果を受け、ウィンストンは来週のカロライナ・パンサーズ戦で先発の仕事を失うことになるのだろうか。

コッターHCは「今日決めることではない。それを判断する際に問題はない。適切な時が来たらその判断を下す。しかしながら、現在はおそらくそれを行う正しいタイミングではない」と説明している。

ウィンストンの苦戦は11プレー目、69ヤードのドライブをペイトン・バーバーによる1ヤードからのタッチダウンランで終えた後から目立ち始めた。ただし、ウィンストンがこの日に見せた脆(もろ)さはプロ入り当初から指摘されていたものであり、判断の鈍さは最終的にインターセプトという最悪の結果に結びついてきた。

ウィンストンのこの日最後のインターセプトは新人セーフティ(S)ジェシー・ベイツ三世によるリターンタッチダウンとなっており、このインターセプトは他の3つと比べても鮮やかだった。

コッターHCは交代直後からすぐさま活躍したフィッツパトリックを称え、「だからこそベテランのバックアップが必要なんだ。彼のウォームアップは2分程度だった。落ち着きを持ってプレーしていたし、チームの流れを取り戻してくれた」と述べている。

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