バッカニアーズ、次戦はQBフィッツパトリックが再び先発へ
2018年10月30日(火) 11:47クオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンが再びベンチを温めることになる。
タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ダーク・コッターは現地29日(月)、QBライアン・フィッツパトリックがシーズン第9週のカロライナ・パンサーズ戦で先発ラインアップに並ぶことを明かした。
コッターHCはQBについては週単位で見極めていくと主張し、「基本的に、クオーターバックの交代はあまりしないのだがね」とも話している。
ターンオーバーが多すぎるウィンストンがコッターHCに他の選択肢を与えなかった。黒星を喫した先週末のシンシナティ・ベンガルズ戦では4回もインターセプトを浴びるなど、精彩を欠いたウィンストン。バッカニアーズの元ドラフト1巡目指名QBはプロの世界に飛び込んで以来、史上2番目に多いインターセプト数を記録(1位はブレイク・ボートルスの55回だが、ウィンストンよりもゲーム数が8試合多い)している。シーズン開幕3戦の出場停止処分を経てゲームに復帰したものの、今季のウィンストンは投じたパスの6.8%でインターセプトを記録し、昨季から数えると5試合連続で2回以上のインターセプトを記録している。
ベンガルズ戦で18点差のリードを許した際、コッターHCはチームを活性化させようとシーズン序盤に絶好調だったフィッツパトリックへと再び手綱を渡した。
この試合中、やはりチームはフィッツパトリックの司令下で安定性と爆発力を見せた。ベテランQBが全ユニットを活性化させ、チームの生産ラインをスムーズにしたのだ。開幕から先発を務め、チームが2勝0敗と熱いスタートを切った際の立役者でもあったのがフィッツパトリックだ。しかし、各チームを転々としてきた“ジャーニーマン”であるフィッツパトリックの勢いが失速するのも早く、魔法のような活躍“フィッツマジック”は、一転して悲劇的なパフォーマンス“フィッツトラジック”となっていた。チームはシカゴ・ベアーズ戦からウィンストンを先発QBに指名したものの、ウィンストンの不安定なパフォーマンスを見せられた後ではおそらく、今後はフィッツパトリックに比較的長い先発機会を与えると予想できる。
少なくとも、1週間に対する今回の判断はもっともだろう。コッターHCがフィッツパトリックの復活を見たその翌週に再びウィンストンを先発起用していたとすれば、フィッツパトリックにはもうタンパベイにおける座席はなかったに等しい。
シーズンも終盤に差し掛かる中、コッターHCは自身の職についても不安を覚えているはずだ。QBの交代が続くチームが成功を収める例は少ない。もし今後も黒星が積み重なるとすれば、最終的にQBの判断を下す人物がコッターHCではなくなる可能性も否定できなくなりそうだ。
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