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カウボーイズがOLコーチのアレクサンダーを解雇、コロンボが昇格

2018年10月30日(火) 12:19

ダラス・カウボーイズのチアリーダー【AP Photo/Ron Jenkins】

現在のカウボーイズはもう、オーナーのジェリー・ジョーンズが作り上げた2016年のチームではない。これが“終わり”を告げるのに十分な理由なのだ。

現地29日(日)、ダラス・カウボーイズはオフェンシブライン(OL)コーチのポール・アレクサンダーを解雇したと発表した。アシスタントOLコーチのマーク・コロンボがアレクサンダーのポジションを引き継ぎ、アドバイザーとしてハドソン・ホークが登用される予定だ。

ヘッドコーチ(HC)のジェイソン・ギャレットは声明文の中で次のように語っている。

「シーズンの折り返し地点に近づき、バイウイーク中にチーム全体のオペレーションを再検討する中、われわれはこの動きがチームの今後にとってベストの利益を生み出すと考えた。ポールには敬意と称賛を送り、NFLにおける輝かしい経歴を称えたい。このタイミングでの決断が簡単なものでなかったのは当然だが、チームはマーク・コロンボとハドソン・ホークが新たなポジションでチームにもたらしてくれるものに対して最大の自信を持って前進していく所存だ」

NFLで10年間のキャリアを持つコロンボはこれまでにシカゴ・ベアーズ、カウボーイズ、マイアミ・ドルフィンズに所属し、カウボーイズのOLがリーグ1位に選出された2016年から現在の職に就いていた。

しかしながら、今季のカウボーイズはその時と様相を異にしている。カウボーイズはその大きな要因がプレイヤーとは違ったところにあると判断したようだ。

プレッシャーが膨らむ中で戦績は3勝4敗となり、8週間を通じてネガティブなプレーがポジティブなプレーを上回っている現在のチーム状況の責任を誰かが取らざるを得なかったのだろう。チームがリーグナンバー2のラッシャー、エゼキエル・エリオットに明るい未来を夢見る一方で、アレクサンダーの肩が叩かれたのは意外でもあった。ダラスの合計被サック数23回の方に目が向けられたのだろう。

『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によると、カウボーイズはここまでの8週間を通じてランブロックでリーグ10位、パスブロックで16位となっている。また、カウボーイズの被プレッシャー率(26.6%)はリーグの中堅程度だ。

今シーズンの開幕前にギラン・バレー症候群を患っていると公表したオールプロのセンター(C)トラビス・フレデリックが離脱を余儀なくされ、レフトガード(LG)の代役として新人のコナー・ウィリアムズを起用したものの、ルーキーのウィリアムズは相当苦しいシーズンを過ごしているようだ。カウボーイズにはこれらのような乗り越えるべき高いハードルがある。

NFLで物事がうまく機能しなかった場合、何かしらの変化が必要とされる。たとえ、シーズン第8週を終えた後だとしてもスケープゴートは必要となるのだ。

【S】