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シーホークスがベテランWRマーシャルをリリース

2018年10月31日(水) 14:03

シアトル・シーホークスのブランドン・マーシャル【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

レシーバー陣のローテーションからはじき出されたシアトル・シーホークスのブランドン・マーシャルが、今は完全にチームからも放出された。

シーホークスは現地30日(火)、ベテランのワイドレシーバー(WR)マーシャルを放出したと発表した。

『ESPN』のアダム・シェフターがこの動向を最初に報じ、マーシャルは“絶対に”プレーを継続したいようだとも伝えていた。

しかし、マーシャルが新天地にたどり着けるかどうかはまったく別の問題だ。

ポール・リチャードソンがフリーエージェント(FA)でチームを去り、ダグ・ボールドウィンが故障離脱してWR陣の層が急激に薄くなる中で、チームは今オフシーズン中にマーシャルとの契約を交わしていた。

34歳のWRはシーズン開幕戦のロースターを勝ち取り、今季序盤の2試合で先発出場を果たした。非効率性や実力のある若手選手の台頭がマーシャルをサイドラインへと押しやり、今となってはリリースにまで至ったと言える。マーシャルはシアトルでキャッチ11回、136ヤードでタッチダウンを1回記録した。

マーシャルがカットされた一番の理由はプロ2年目のデビッド・ムーアの台頭があったからだろう。今シーズン、ドラフト7巡目指名選手であるムーアは驚きの活躍を見せ、曲芸師のような柔軟性を生かした動きで、シーホークスの3レシーバーチームに完璧にフィットしている。

ムーアのプレー時間は徐々に増える一方、チームがマーシャルを必要とする時間はどんどん減少した。シーズン第8週におけるベテランWRのプレーは2回のオフェンシブスナップだけで、過去3試合を合計しても32回のプレー機会しかない。

マーシャルと契約を交わした当時のシーホークスは若きレシーバー陣の中から誰かが台頭し、ベテランのポジションを奪う活躍を期待していた。今、チームが最も期待を寄せる選手としてムーアが急浮上している。

現在のシーホークスには状態が回復したボールドウィン、タッチダウンマシンのタイラー・ロケット、そして、期待の星であるムーアが在籍しており、より若く、スピードのあるこれらの3人がデプスチャートの上位に並んでいる。

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