ロジャース対ブレイディは「最高のQB対決」とパッカーズHC
2018年11月01日(木) 11:16現地11月4日(日)には夢のようなクオーターバック(QB)対決が繰り広げられる。ジレット・スタジアムで行われる今週のサンデーナイトゲームではニューイングランド・ペイトリオッツのQBトム・ブレイディとグリーンベイ・パッカーズのQBアーロン・ロジャースが直接対決するのだ。
将来的な殿堂入りが確実とされる2人の対決は全キャリアを通してもこれが2回目だ。
現地31日(水)、パッカーズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは「ベストの2人を見られるだろう。史上最高の2人をね」と語り、このように続けた。
「クオーターバックのポジションでしていることだけでなく、彼らがどれほどフットボールゲームに貢献しているのかをはっきりと認識できるだろう。彼らがしていることはもはやフットボールの領域を超えている」
「しかし、クオーターバックをどのようにプレーすればいいかを学びたかったら、今回のサンデーナイトは見る必要があるだろう。細かな部分からすべての物事までを見られるからね。基本的なことは全部見られるだろう。ライン上での動きなど・・・そのポジションとして見たいすべてのことを目にするだろう。・・・正真正銘のクオーターバックのプレーなら、絶対にみんな見たいはずだ」
『NFL Research(NFLリサーチ)』のスタッツに基づき、両雄がこれまでに残してきた偉大な成績などを以下に並べてみる。
アーロン・ロジャース
・プロボウル選出(6回)
・オールプロのファーストチーム選出(2回)
・NFL年間MVP(2回)
・NFL史上最高のパサーレーティング(103.6)
・NFL史上最高のタッチダウン/インターセプト率(326:79)
・第45回スーパーボウル制覇(スーパーボウルMVP)
・6シーズン連続100以上のパサーレーティング(NFL史上唯一)
・タッチダウンパス数NFL1位(40回/2016年)
・パサーレーティングNFL1位(2011年、2012年)
・タッチダウンパス40回以上を複数シーズンで記録しているQB(他にはダン・マリーノ、ペイトン・マニング、ドリュー・ブリーズの3人のみ)
トム・ブレイディ
・プロボウル(13回)
・オールプロのファーストチーム選出(3回)
・NFL年間MVP(3回)
・NFLで200勝以上を記録している史上唯一のQB
・QBによる史上最多のスーパーボウル勝利(5回)
・史上最多のスーパーボウルMVP(4回)
・8回のスーパーボウル出場(2001年、2003年、2004年、2007年、2011年、2014年、2016年、2017年)
・スーパーボウル史上最高のパスヤード数(505ヤード、第52回スーパーボウル)
・史上最多となるプレーヤー71人へのタッチダウンパス成功
・史上最年長でNFL1位となるパスヤード数(40歳、2017年)
・タッチダウンパス(504回)は史上3位、パスヤード数は史上4位(68,359ヤード)
・カムバック賞(2009年)
上記に加え、以下のものも記憶にとどめておきたい記録だ。
・NFLの歴史上、ロジャースとブレイディだけが6シーズン以上で30回のタッチダウンパスと10回以下のインターセプトを同時に記録したQBだ。彼ら以外のQBはこの記録を3シーズン以上は達成してない。
・4シーズンで35回以上のタッチダウンパスを記録しているQBは歴史上で4人。ロジャースとブレイディの他にはドリュー・ブリーズとペイトン・マニングが達成している。
・ブレイディは1シーズンにおけるタッチダウンパス数2位(50回、2007年)、ロジャースは1シーズンにおけるタッチダウンパス数6位(45回、2011年)を記録している。
・ロジャースはNFL最高の1シーズンにおけるパサーレーティングを記録(122.5、2011年)し、ブレイディは2007年にパサーレーティング117.2を記録してNFL4位にランクインしている。
・ロジャースはタッチダウン/インターセプト率で1932年以降のNFL1位(4.1)であり、ブレイディは同カテゴリーでNFL2位(3.0)である。
以上のような圧倒的成績を残してきたブレイディとロジャースが史上最高峰のQBに数えられることは間違いないだろう。
マッカーシーHCは今週末のマッチアップについて「私的には間違いなくそうなる、つまり、おそらく史上最高のものになると思っている。モンタナとジョン・エルウェイの対決も自分が93年から94年の時代に生きていて良かったと思わせてくれるものだった」と語った。
今週末のサンデーナイトゲームのフィールドで両雄が対面するのは2回目のことだ。前回は2014年シーズンの第13週にランボー・フィールドで行われたマッチアップだった。ロジャース率いるパッカーズがホームのアドバンテージを生かし、26対21でペイトリオッツを下したが、両QBは通常通りすばらしく、ロジャースは368パスヤードでタッチダウン2回、インターセプトは記録なし、パサーレーティング112.6というパフォーマンスを見せ、一方のブレイディは245パスヤード、タッチダウン4回にインターセプトなし、102.7のパサーレーティングを記録していた。ブレイディ率いるペイトリオッツはこの日の試合に敗れたものの、最終的にはスーパーボウルを制覇している。
マッカーシーHCは最後にこのようにも述べていた。
「皮肉なことに、彼らは直接対決することがほとんどなかった。みんなそれは知っていることだろう。アーロン・ロジャース対トム・ブレイディというラインアップは誰しもが楽しみにしている対決だ」
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