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QBジャクソンの起用に関して口をつぐむハーボーHC

2018年11月06日(火) 12:45

ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Darron Cummings】

3連敗中のボルティモア・レイブンズは4勝5敗と負けが先行している。

レイブンズが勝利に向けて軌道を修正するためには何かしらの変革が必要だろう。そして、新人クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンが攻撃陣の中でフルのシリーズを指揮することもチームにとっては明白なオプションとなるはずだ。

レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは現地5日(月)、『ESPN』を通じて「思いつくすべての可能性について考慮してきた」と明かした。

開幕からの9週間を通じ、ジャクソンはデザインされたプレーで起用され、86回のスナップを経験している。これは1試合平均にして9.5回だ。

通常、ジャクソンが登場する際にはいつも先発QBジョー・フラッコがフィールドに立っている。しかし、ワイドレシーバー(WR)としてフィールドに立つフラッコはジャクソンがスナップを受けた際でもそこに立ったまま動かないため、プレーの邪魔になることはない。

試合に出場する際のジャクソンに多投は求められておらず、今季は12回のパスを投じて7回の成功、87ヤード、タッチダウン1回を記録するにとどまっている。

それでも、レイブンズがデュアルスレットのQBを1シリーズにつき1プレーで以上走らせるとする方針であれば、9試合を通じてキャリー28回で139ランヤード、タッチダウン1回を記録していることも考慮すると、ジャクソンはレイブンズにうってつけの選手となるだろう。

ハーボーHCがジャクソンは大きなインパクトを残すと信じているのであれば、今後、そのジャクソンがゲームにより深く関わってくることにもうなずける。しかしながら、レイブンズはまだ、慎重にこの決定を下そうとしているようだ。

当然ながら、2018年シーズンにはレイブンズ以外にも先発QBとバックアップを同じ時間にフィールド上に配置したチームはあった。

ニューオーリンズ・セインツは先発QBドリュー・ブリーズとバックアップQBテイサム・ヒルを特定のプレー時に併用して成功した。しかし、レイブンズの攻撃陣が彼らによって混乱することがないのも、ブリーズがサイドライン際に行くことはなく、ヒルがQBとしてシリーズを指揮することはないからだ。

すべてを考慮しているハーボーHCがチームの攻撃陣を活性化させるための良いアイデアを見つけることを期待している。

それでも、ハーボーHCが本気でジャクソンにフラッコとの交代制でシリーズをプレーしてほしいのであれば、大抵の2QBシステムがカレッジレベルにとどまっていること、そして、結果がプログラム次第で大きく変わることを念頭に置いておくべきだろう。

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