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ベアーズKパーキーが完璧なキックで名誉挽回

2018年11月20日(火) 12:19

シカゴ・ベアーズのコディー・パーキー【AP Photo/Nam Y. Huh】

カリル・マックやミッチェル・トゥルビスキー、アキーム・ヒックスらの活躍を一度忘れてみよう。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区のライバル、ミネソタ・バイキングス戦での勝利に一番貢献したシカゴ・ベアーズのヒーローはキッカー(K)だったのかもしれない。

シーズン第10週にはもはや辱しめともいえる4回のキックミスを披露したベアーズのKコディー・パーキーが、バイキングス戦では3回中3回のキックをすべて成功させ、最終的に5点差で勝利したゲームで大きな役割を果たした。

パーキーは前半に33ヤードと41ヤードからのキックを決めており、この日最長のキックは最後に行ったものだった。

ベアーズは第4クオーター残り2分48秒の時点で8点をリードしており、バイキングス側30ヤードラインから第4ダウン残り4ヤードとなっていた際、ヘッドコーチ(HC)マット・ナギーは調子の良くなかったKを信頼し、ゲームの勝利を決定付ける48ヤードのフィールドゴールを蹴らせた。パーキーはこのキックをど真ん中に蹴り込み、低調気味だったパフォーマンスの完全復調をチームメイトと祝福した。

『NBC』に対してパーキーはこのように説明している。

「あれは本当に最高だった。サイドラインではただチームが何をコールするのかを待っていたんだ。チームが自分を送り出してくれて、全員が“お前ならできる”という風に言ってくれた。本当にチームメイトは最高だし、コーチたちも最高さ」

一方のナギーHCは試合後、記者に次のように明かした。

「あの決断は簡単ではなかった。他にもたくさんの選択肢が考えられたからね。ポジティブでいたかったんだ。もしフィールドゴールを成功したら、9点のリードになるのかと考えたんだ。・・・結局は皆にとって本当にハッピーな結果となった。しっかりとしたスナップ、ホールド、そして、プレッシャーのかかる場面でのキックだった。チームメイトの全員が(パーキーや)他のチームメイトのことを誇りに思っているのが分かるだろう。これは本当に特別なことだ」

一週間前、パーキーはホームのソルジャー・フィールドで行われ、白星を飾ったデトロイト・ライオンズ戦でフィールドゴールを2回、エクストラポイントを2回の合計4回のキックミスを犯していた。そんな26歳のKは今週、チーム施設から約56km離れたホームスタジアムでキック練習に励み、記者に対して「やるしかない」と語っていた。

18日の夜、パーキーの努力は完璧な形で報われたのだ。

ナギーHCはこのようにも明かした。

「特別なチームにおいては、人生における物事の成り行きやその作用の仕方がとにかくすばらしいんだ。先週に起きたことは起きたこととして、今週のコーディはここに戻り、3回中3回のフィールドゴールを決めた。それはただ、彼がどういった人間であるかを示しているだろう。そして、チームメイトたちが彼の背中を後押した姿は、われわれ全員が忘れることのない特別な瞬間となった」

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