次戦のQBはフラッコかジャクソンか、明言を避けるレイブンズHCハーボー
2018年11月26日(月) 11:17ボルティモア・レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーが次戦のクオーターバック(QB)について積極的な発言をすると思ってはいけない。
新人QBのラマー・ジャクソンが現地25日(日)にチームを2連勝に導いた後、ハーボーHCは少なくともメディアの前で、ケガから復帰後のジョー・フラッコが継続してチームの先発QBを務めると明言することはなかった。
『The Athletic(ジ・アスレティック)』のジェフ・ズレビークによると、ハーボーHCは「数多くの理由があるので、そのことについては深く語らない。それに関する決定がすでに下されていようが、いまいが、われわれ以外には関係のない話。どちらにせよ、相手チームには知られたくはないしね」と語っていたという。
フラッコがシーズン第13週に行われるアトランタ・ファルコンズ戦でプレー可能となるかもまだ定かではない。ここ2週間、ベテランQBは臀部(でんぶ)の負傷によって練習場やゲームから姿を消している。
フラッコの代役であるジャクソンは良好なパフォーマンスを披露し続けてきた。先週のシンシナティ・ベンガルズ戦では150パスヤード、119ランヤードを記録し、今週のオークランド・レイダース戦では178パスヤード、71ランヤード(タッチダウン1回、インターセプト2回)を記録して34対17の白星を飾っている。
レイブンズの最近の勝利は不振に喘ぐ2チームから挙げたものだが、果たしてハーボーHCはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のプレーオフレースで生き残るために今後もジャクソンを起用し続けるのだろうか。今週にフラッコが練習可能になったとすれば、ハーボーHCがこのまま新人QBを起用して元スーパーボウルMVPのQBをサイドラインにキープするかどうかの判断は非常に興味深いものとなるだろう。
これは単純にハーボーHCが相手チームにより多くの分析時間を使わせるために仕掛けた作戦なのか、はたまた、フランチャイズQBとして活躍するための真のチャンスをジャクソンに与えているという解釈でいいのか、真相はまだはっきりと分かっていない。
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