ジャガーズ、QBボートルスに代えてケスラーを先発起用へ
2018年11月27日(火) 13:14ジャクソンビル・ジャガーズにおけるブレイク・ボートルスの時代は終了したのだろうか。
ジャガーズのヘッドコーチ(HC)ダグ・マローンは現地26日(月)、次戦でベテランクオーターバック(QB)ボートルスをベンチに下げ、バックアップのコーディ・ケスラーを先発起用することを明かした。
AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のチャンピオンになるとまで目されたチームがバッファロー・ビルズに24対21で敗戦し、7連敗目を喫した後に今回の交代は告げられた。
地方紙『The Florida Times Union(ザ・フロリダ・タイムズ・ユニオン)』によると、マローンHCは「私はチームに勝利のチャンスをもたらすためにこの変更を行う。コーディはこの攻撃陣を理解している・・・また、彼には私が何を期待しているかを伝えてある」と語っていたという。
マローンHCがボートルスを貶(おとし)めることはなく、「負けが続いている時はいつでも、1人だけのせいではない。全員が関わる問題だ。当然、そう言うからには私はヘッドコーチとしてそれを理解し、責任を負っている」ともコメントしていた。
今季のケスラーはボートルスのバックアップとしてシーズン第7週のヒューストン・テキサンズ戦に途中出場していた。南カリフォルニア大学出身でかつてはクリーブランド・ブラウンズの先発QBも務めていたケスラーは、テキサンズ戦で30回のパスを投じて21回の成功、156ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回を記録していたが、ロンドンで開催されたフィラデルフィア・イーグルスとのシーズン第8週を前に再び表舞台から姿を消していた。
今回の動きはマローンHCが古くからの友人であった攻撃コーディネーター(OC)ナサニエル・ハケットを解任した後の出来事だった。ナサニエルは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに対し、QB交代について話し合うために呼び出されたと思っていたと明かしている。
ハケットはラポポートに対し、「ネガティブさはなかった。ただ、(マローンが)何かを変えようと決めたんだ。彼は私がうまくやっていたとは思っていなかったのだろう。それしか考えられない。ショックだ」とも述べている。
これらの動きもそう驚くべきことではない。むしろ、昨季のオフシーズンにチームがボートルスに対して2,650万ドル(約30億円)の保証付き3年5,400万ドル(約61億3,000万円)の契約を提示したことのほうが驚きだった。ジャガーズはドラフトにおいて若いQBを探し求めるのではなく、身体能力は高いものの欠陥が多く、一見して修正不可能な機能的問題を備えたバックアップQBと残りのシーズンを過ごすことに決めたようだった。契約の話を別とすれば、ジャガーズが自ら2014年ドラフトで全体3位に指名した選手を先発起用する可能性はもうないのかもしれない。
すべての元凶がボートルスにあるわけでないのは確かだが、結果として3勝8敗のチームはもう生き残りレースから脱落している。OCが消え、QBも交代となった今、非常に残念な結果となっているジャガーズはシーズン中に今度はどのような変革を起こすのだろうか。
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