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パッカーズがHCマッカーシーを解任

2018年12月03日(月) 12:32


グリーンベイ・パッカーズのマイク・マッカーシー【AP Photo/Mike Roemer】

長期的で、大半は輝かしかったグリーンベイのマイク・マッカーシー時代が終わりを迎える。

グリーンベイ・パッカーズは現地2日(日)、チームがアリゾナ・カーディナルスを相手に20対17で敗戦した後でヘッドコーチ(HC)マッカーシーを解任し、ジョー・フィルビンを暫定的HCのポジションに据えた。球団社長兼CEOのマーク・マーフィはカーディナルス戦に敗れてからわずか数時間以内に今回の決断を下している。

この決定を知らせる声明文を発行したマーフィはこのように語った。

「2018年シーズンはグリーンベイ・パッカーズに対する期待に沿えず、本来の力を発揮できていない。結果として、これをもってマイク・マッカーシーをヘッドコーチの職から外すという難しい判断を下すこととなった」

「マイクはパッカーズでの13シーズンを通じてすばらしいヘッドコーチであり、チームのリーダーであり続け、われわれはこの間、フィールドの内外を問わずに相当な成功を経験した。われわれはマイクと彼の妻であるジェシカ、そして、マッカーシー家の皆さんに、パッカーズやグリーンベイ、ウィスコンシンのコミュニティに対して行ったくれたことを心から感謝している。われわれは今すぐにでもグリーンベイ・パッカーズの次期ヘッドコーチの選定に取り掛かるつもりだ」

マッカーシーは13シーズンを通じ、シード6位からのスタートでプレーオフを勝ち上がり、最終的には第45回スーパーボウルでピッツバーグ・スティーラーズを倒すという劇的なシーズンや、その翌年に記録した15勝1敗というシーズン戦績を含む125勝77敗2分けという成績を残してグリーンベイを去る。パッカーズでHCを務める前のマッカーシーはニューオーリンズ・セインツ(2000年から2004年)とサンフランシスコ・49ers(2005年)で攻撃コーディネーター(OC)を務めていた。

今回の動き自体はさほどの驚きでなかったものの、そのタイミングには仰天だった。マッカーシーによる攻撃陣の操作はチームを悪化させ、アーロン・ロジャースが1人で無双の活躍をしない限り、かつて爆発力を備えた攻撃陣は非生産的な集団へと変貌していた。マッカーシーHCの最終戦でもその様子が顕著に見られている。ロジャースがドロップして周囲を見渡し、ワイドレシーバー(WR)の最終到着地としてエンドゾーンに向けて放ったボールをデイバント・アダムスがキャッチしてタッチダウンを決めたプレー以外、この試合の残りの大半では流れが悪すぎて他の武器をうまく起用できていない典型的なシーンを見せていた。

パッカーズはその“悪い流れ”の原因をコーチングの問題ととらえたようだ。

今季4勝7敗1分けのパッカーズはマッカーシーが率い、ロジャースが先発として1年目を過ごした2008年シーズンに6勝10敗を記録して以降で最悪なシーズンを迎えようとしている。ロジャースが故障によって大半のシーズンを欠場した結果、7勝9敗という戦績で終えた翌シーズンに、10年前と同程度の結果を残すことはこのフランチャイズにとって許されざることだったようだ。

今回の動きはパッカーズが珍しくもフロントオフィス内での変化を起こし、当時ジェネラルマネジャー(GM)だったテッド・トンプソンに別れを告げ、ブライアン・ギュートカンストを後任に立ててからわずか1年以内の出来事だった。2018年シーズン途中にHCが解任されたのはこれで2人目となり、パッカーズが次期HCとして誰をターゲットにするのかという憶測を呼びこんでいる。ロジャースが現在35歳であり、新契約下でプレーすることからも、迅速な対応が必要とされるはずだ。

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