ベンガルズ、WRグリーンがIR入りで今シーズン終了
2018年12月04日(火) 13:55プレーオフ進出の夢が消えつつある中で、シンシナティ・ベンガルズがスターワイドレシーバー(WR)を今季はこれ以上起用することができなくなった。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地3日(月)に報じた内容によると、2日の試合でつま先の故障を悪化させたA.J.グリーンがIR(故障者リスト)に登録されるようだ。この動向は『ESPN』が最初に報じている。
手術が予想される中、4日の朝にドクターのアポイントを取ったグリーンはそこで今後のプランを決断するようだ。ラポポートによると、グリーンが手術を受けた場合はおよそ4か月のリハビリ期間が要されるが、OTA(チーム合同練習)やミニキャンプなどの参加に加え、どんなに遅くともトレーニングキャンプまでには間に合う予定だという。
先月のグリーンは3試合を欠場しており、シーズン第13週にようやくゴーサインが出ていた。残念なことに、2日に敗れたデンバー・ブロンコス戦の中盤に、グリーンはカートに乗ってフィールドを去っている。この試合のグリーンは離脱前までにキャッチ1回で7ヤードを記録するにとどまっていた。
故障によってプロ入り後ワーストのシーズンを過ごしたグリーンは今シーズンをキャッチ46回、ターゲット77回、694ヤード、タッチダウン6回の成績で終了する。
グリーン不在の期間が長かったベンガルズは不調に喘いでいた。グリーンがいなかったゲームはすべて落としているベンガルズは、グリーン不在時の得点が1試合平均で9.3点少なく、パスヤードは43.3ヤードも減少している。理論上、5勝7敗のベンガルズにもプレーオフ進出の可能性は残されているとはいえ、先発QBとスターWRが立て続けに消え、ここ7試合中6試合で黒星を付けているチームのスケジュールには、ロサンゼルス・チャージャーズ、ピッツバーグ・スティーラーズといった強敵との試合もある状況だ。
ベンガルズのWR陣に残っているのはジョン・ロスやタイラー・ボイド、コディー・コーア、アレックス・エリクソン、オーデン・テイトだ。
30歳のWRは長く興味深いオフシーズンに突入する。グリーンは2015年に結んだ4年の延長契約の最終年となる2019年に1,500万ドル(約17億円)を受け取る予定だ。しかしながら、チームは故障癖のあるWRから手を引き、サラリーキャップに1,200万ドル(約13億6,000万円)のスペースを空ける選択を採ることも可能となっている。
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