元ビルズのWRベンジャミンがチーフスと1年契約
2018年12月07日(金) 12:51ワイドレシーバー(WR)ケルビン・ベンジャミンがフリーエージェント(FA)市場に顔を出していた期間は短かった。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地の情報筋の話を元に伝えたところによると、元バッファロー・ビルズWRのベンジャミンはカンザスシティ・チーフスと単年契約で合意に至ったようだ。
現地4日(火)にビルズによってウェイバーにかけられたベンジャミンにはクレームがかかり、5日にはベンジャミンがチーフスを訪問していた。今オフシーズンにフリーエージェント(FA)となる予定のベンジャミンは、チーフスと契約することによってポストシーズンでのプレー機会をほぼ確実としている。
この動向を最初に伝えたのは『ESPN』だ。
ビルズは先シーズンのトレード期限ぎりぎりに、体格の良いWRをチームナンバー1のターゲットに据えようと、ドラフト3巡目と7巡目指名権を放出してカロライナ・パンサーズからベンジャミンを獲得していた。しかし、ベンジャミンはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区に属するチームになかなか順応できず、フィールド上でのプレー以外でしばしば紙面を騒がせてもいた。
ベンジャミンは天才とも称されるクオーターバック(QB)パトリック・マホームズが在籍する現在AFCトップのチーフスでキャリア刷新を誓っている。サミー・ワトキンスやトラビス・ケルスと共に、すでにリーグ3位(1試合平均437.2ヤード)のオフェンス、リーグトップの得点力(1試合平均37点)、リーグ3位のパスヤード数(316.5ヤード)を記録している攻撃陣の中で、ベンジャミンはさらなる強力な武器となれるだろうか。さもなければ、ビルズ時代と同じようにベンジャミンはチームにとってほとんど存在意義のないプレーヤーとなってしまうだろう。
プロ4年目のWRは前途有望なルーキーシーズンを過ごした翌シーズンにあたる2015年のシーズン開幕前にACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂し、その負傷以降と以前ではかなり異なる選手になってしまった。ビルズでのベンジャミンはシーズンを通じてドロップや効率の悪いプレーを何度も見せていた。ビルズでプレーした最後の4試合ではわずか7回のレシーブ、92ヤードを記録するのみで、ビルズ時代の合計も39キャッチ、571ヤード、タッチダウン2回となっている。
ベンジャミンの加入がスーパーボウル出場を目指すチーフスにとって有益だったかどうかは時間の経過とともに分かるはずだ。
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