レイブンズはシーズン第15週の先発にQBジャクソンを選択
2018年12月13日(木) 10:44先週から練習にフル参加していたボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ジョー・フラッコは先発復帰に向けて順調に回復しているようだが、現在のレイブンズはQBポジションにおいての判断に迷いはないようだ。
ヘッドコーチ(HC)のジョン・ハーボーは現地12日(水)、ラマー・ジャクソンが今週末のタンパベイ・バッカニアーズ戦に先発する予定だと発表しており、フラッコはバックアップとなる見込みのようだ。ハーボーHCは今回の判断を現在のレイブンズに一番勝機をもたらす可能性が高いからだとし、フラッコがうまく現状に対応している姿を称えていた。
ハーボーHCは「われわれがジョー・フラッコを必要とする可能性は十分にある。バックアップの役割を担う他のすべての選手たちも、ゲームに勝つためにいるんだ」と語っていた。
チームがジャクソンを先発させると決めた判断に大きな驚きはなかった。臀部(でんぶ)を負傷してフラッコが離脱した後、代わって先発となったジャクソンがチームを3勝1敗に導き、ポストシーズン進出の可能性をつなげている。
フラッコは「これまで過ごしてきたような形でチームに貢献できないのは当然ながら残念なことだとは思っている。ただ、いつでも行けるように準備し、呼ばれたらいつでも機敏に動けるようにしておくつもりだ」とコメントした。
ジャクソンはここ4試合を通じてキャリー68回、334ランヤード、タッチダウン2回を記録し、自らの足を使って攻撃陣にダイナミックさをもたらしてきた。
先発QBのポジションは1つのケガによって失われるものではないと言われる中、ジャクソンの先発起用が定着しつつあり、健康状態が良好となったフラッコの今後は疑問視されている。フラッコはレイブンズを第47回スーパーボウルに導き、MVPにも輝いた。しかしながら、ここ数シーズンのパフォーマンスは期待外れなものばかりだ。
フラッコが先発して4勝5敗だったチームをジャクソンが活性化させたと見るのは誤りではないはずだ。将来のためにドラフト1巡目指名権をジャクソンに投資していたレイブンズにはどうやら、その見返りがすでに出始めているようだ。
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