ペイトリオッツQBブレイディ、膝の状態には言及せず
2018年12月25日(火) 10:41現地23日(日)に行われた試合でニューイングランド・ペイトリオッツが見せたパスゲームは過去数年の中で最悪だったと言えよう。
この日、クオーターバック(QB)トム・ブレイディが投じたパスはわずか126ヤード。チームはバッファロー・ビルズを相手に白星を得るため、地上戦での勝負を挑み、合計47回のアテンプトで273ランヤードを獲得している。
しかしながら、チームのパス攻撃の不調さは懸念事項のままだ。ブレイディによる126パスヤードは彼が前半だけプレーし、パス16回にとどまった2014年シーズン第17週(ビルズ戦)以来となる少なさだった。23日のブレイディは24回のパスアテンプトで54.2%のパス成功率で55%を下回ったのはこれが今季3度目である。
24対12で勝利した後、ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックはチームのパス攻撃がさらに芳しくなかった可能性はあったとしたものの、主に攻撃陣について断言すべきことはないといった様子で次のようにコメントしている。
「まあ、全体的に見て、われわれのパス攻撃はもっと良くなるだろうし、そうなるはずだった。ただし、われわれは足を使ってうまくボールを回せたからそれで相殺だ。時によってはランゲームにもなるし、パスゲームにもなる。来週がどうなるかはその時にならないと分からないが、うちのクオーターバック(QB)やレシーバー陣、オフェンシブライン、プロテクションの選手たちには本当に自信がある。スローが必要な時に、もし必要とあれば投げてほしいし、ランが必要なら、その時には走ってほしい」
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ジャーディによると、24日朝にブレイディはラジオ番組『WEEI』を通じ、「もっとうまく実行できたプレーは何度かあった」と明かしていたようだ。
ペイトリオッツのパス攻撃の不調さはレシーバー陣の縮小が一部の原因として考えられるだろう。ジョシュ・ゴードンが出場停止処分を受け、ロブ・グロンコウスキーが背中に痛みを抱える中、ペイトリオッツにはスペースを見いだせるレシーバーの数が不足しているのだ。
ペイトリオッツにとってさらなる問題はブレイディの膝の状態だろう。左膝に痛みを抱えたブレイディの状態は明らかに正常ではないように見える。
24日、MCL(内側側副靱帯/ないそくそくふくじんたい)の損傷ではないかと問われたブレイディはその明らかな様子とは裏腹に膝の状態について議論することはなく、“すばらしい”状態であるとも述べていた。
WEEIによると、ブレイディは「故障について詳細を伝えることはしない。あまり意味をなさないことだからね・・・これはフットボールなのだし。多くの選手がなにかしらの事情を抱えている」とも語っていたようだ。
ブレイディやチームにとっての良いニュースは、ペイトリオッツがシーズン第17週にぶつかるニューヨーク・ジェッツから勝利を収めればプレーオフのファーストラウンドバイを獲得できるということだろう。今のブレイディはその休息時間を有効に使いたいに違いない。
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