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レイブンズのジャクソンがプレーオフ史上最年少QBに

2019年01月04日(金) 09:34

ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Kelvin Kuo】

現在21歳のボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンがNFL史上最年少QBとしてプレーオフ戦に先発出場を果たすことになりそうだ。ジャクソンは現地6日(日)に開催されるロサンゼルス・チャージャーズ戦の翌日に22歳の誕生日を迎える。

チームの公式サイトによると、ジャクソンは「月曜日の自分の誕生日のためにも勝利を挙げたい。自分ならできる!」と語っていたようだ。

偶然にも、ジャクソンは自らの足を生かしたプレーで有名なマイケル・ビックの保持していた記録を塗り替えようとしている。2003年にランボー・フォールドで行われたグリーンベイ・パッカーズ戦に出場した当時、プロ2年目のビックは22歳と192日であり、彼はプレーオフ史上最年少での勝利を経験している。

ジャクソンは新人QBとしてNFL史を塗り替えるチャンスを手にしている。ジャクソン以外にプレーオフで先発したここ最近の新人QBら5人はすべて敗戦を喫し、2010年以降、新人QBのプレーオフ戦績は2勝7敗となっている。とはいえ、2回の白星は新人QB同士が対戦した試合の結果(2011年のT.J.イエーツ対アンディ・ダルトン、2012年のラッセル・ウィルソン対ロバート・グリフィン三世)であり、何年もの間、新人QBはベテランのQB相手から勝ち星を上げていない。

ここ最近で最後にベテランを倒した新人は2009年のマーク・サンチェスだ。1970年の合併以降で新人QBとしてプレーオフで複数の勝利を得たのはサンチェスとレイブンズのジョー・フラッコだけである。ただし、いずれの新人QBもチームをスーパーボウルへは導いていない。

ジャクソンは自身の年齢について、「(自分的には)あまり関係のない話だ。フットボールをするためにここにいる。今年はずっと21歳だったしね。だから、自分にとってはただのもう1試合という感じだ」とコメントしている。

今週の試合では何か変える部分はあるかと問われたジャクソンは「服装は変えたよ。それだけかな。他はすべていつも通りさ」と話し、通常よりもプレッシャーを感じることはないと一蹴した。

ジャクソンの正確なランは古いスタイルを維持していたレイブンズの攻撃をガラリと変えた。先発として6勝1敗の戦績を残し、チームをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区制覇へと導いている。2018年シーズンを勝率8割5分7厘で終えたジャクソンは1970年以降、5試合以上に先発した新人QBの中で史上3番目の勝率を記録している(1位は2004年のベン・ロスリスバーガーによる13勝0敗、2位は1976年のマイク・クリューシックによる6勝0敗)。

ヘッドコーチ(HC)のジョン・ハーボーはジャクソンについてこのように語っている。

「ラマーの落ち着きには非常に感銘を受けてきた。本当に冷静なんだ。君たちも分かると思う・・・インタビューの時やその辺を歩いている時でもそれが分かるだろう。前にも言ったように、彼は現在の自分に自信を持っている。それこそが正に、大人な証拠である」

ジャクソンは2週前に対戦した際に39ヤードのランに抑えこまれたチャージャーズと再び戦うこととなる。チームはジャクソンがその抜きんでた冷静さとプレーメイク能力を最大限に発揮することを願っている。

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