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ブロンコス、HCはファンジオで決定か?

2019年01月10日(木) 16:07

デンバー・ブロンコスのチアリーダー【AP Photo/Jack Dempsey】

“マイル・ハイ・シティ”ことデンバーの地でビック・ファンジオがヘッドコーチ(HC)職を手に入れそうだ。少なくともファンジオの経歴であれば納得できる動向だろう。

現地9日(水)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地の情報筋の話を元に、チームが長期間にわたって守備コーディネーター(DC)を務めてきたファンジオをHCに指名するようだと報じた。NFLネットワークのトム・ペリセロは加えて、ファンジオには4年契約が提示され、5年目はオプションになる模様だと伝えている。

60歳のファンジオは19年間で5チームのDCを歴任し、人生の半分以上をNFLのコーチングに捧げてきた人物だ。ファンジオが先日まで4年間守備を指揮したシカゴ・ベアーズは2018年シーズンにリーグトップの守備陣へと成長を遂げた。

デンバーにおいては、とりわけ、珍しい守備面での再建となる。スーパーボウルのタイトルから遠ざかること早3年が過ぎ、ブロンコスはオールプロのラインバッカー(LB)ボン・ミラーとの岐路に立っているとも言えよう。プロ8年目のベテランは今季もすばらしい活躍を見せてくれたものの、ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・エルウェイは先日、ミラーにはもっと良いプレーが可能だったはずだと語り、チームのベストプレーヤーに関する取引も考慮していると明かしていた。報道によると、プロボウラーのコーナーバック(CB)クリス・ハリスもまた他チーム流出の候補に挙がっているようだ。

いずれにせよ、エルウェイGMはファンジオに全幅の信頼を置いている。ブロンコス内部の意思決定機関は守備側で支配可能なコーチを探しており、ファンジオがそのチームの要望にフィットした形だ。ファンジオ持ち前の愛想の悪さがHC就任を遅らせたとのうわささもあったが、今回ばかりはその生産性を無視するわけにはいかなかったようだ。

ファンジオがこれまでに率いた守備陣はリーグトップ10入りを8度にわたって果たしており、5回はトップ5に入っている。この5回に関しては過去10年以内のベアーズ、サンフランシスコ・49ersといったチームが含まれている。ブロンコスがその中に名を連ねていたのはわずか2年前の話だ。しかしながら、4シーズンをリーグトップ5以内で過ごしたブロンコスはバンス・ジョセフHCの下、2018年シーズンをリーグ22位(総合ディフェンス)で終え、3年連続でプレーオフ進出を逃していた。

ブロンコスの攻撃陣にもまた改革が必要だろう。NFLネットワークのジェームズ・パーマーによると、ブロンコスは第50回スーパーボウルへと導いた元HCのゲイリー・キュービアックを新攻撃コーディネーター(OC)に指名する予定とのこと。ブロンコスのHCとしてキュービアックは2シーズンを通じて21勝11敗を記録したものの、2016年シーズンでは9勝7敗の戦績を残して退任していた。

ラポポートは昨年11月、キュービアックが2019年にサイドライン上に復帰する可能性があると報じていた。ここ2年間、キュービアックはブロンコスで選手人事シニアアドバイザーを務めていた。

NFLネットワークのアディティ・キンカブワラは、ファンジオは現在ピッツバーグ・スティーラーズでオフェンシブライン(OL)コーチを務めているマイク・マンチャックとのブロンコスHC職争いを制したようだと伝えていた。

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