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LBデービス、来季はパンサーズに復帰せずも現役は続行へ

2019年01月11日(金) 11:33

カロライナ・パンサーズのトーマス・デービス【AP Photo/Bob Leverone】

本人の言によれば、トーマス・デービスが2019年シーズンにカロライナ・パンサーズの一員としてプレーすることはないようだ。

パンサーズで長期間を過ごしたラインバッカー(LB)デービスは現地9日(水)夜、『Twitter(ツイッター)』に投稿した動画の中で「パンサーズはラインバッカーのポジションに関して別の方向に目を向けるようだ」と明かした。

デービスは140秒におよぶ動画の中で次のように述べている。

「受け入れるのが非常に難しい問題だった。チームに戻りたかったからこそ、みんなは今、直接俺の口からこの話を聞いているんだ。良くなかった今季の内容を修正しようとするチームのメンバーに戻りたかった。このチームのリーダーの1人として、ゲーム中に許してしまったいくつかのことや、立て続けに敗戦したことについての責任はすべて自分が取った。自分は戻りたかったし、そこを修正したかった。残念だが、そのチャンスは得られないみたいだ」

新年度が始まる今年3月13日から非制限フリーエージェント(FA)選手となるデービスの声明は、パンサーズが35歳のLBと再契約を結ばない方針を固めていることを示唆している。

プロ14年目のベテランがパンサーズ以外でプレーした経験はない。オールプロのデービスはプロボウルにも3回選出され、2014年にはフットボール選手としてのみならず、社会貢献で最も活躍した選手に贈られるウォルター・ペイトン賞を受賞した。デービスはタックルのカテゴリーでチーム史上最高の数字を残してもいる。過去7シーズンを通じ、他チームから非常に恐れられたLBデュオであり続けたデービスとルーク・キークリーの2人は、2015年にチームをスーパーボウルへと導いた立役者でもあった。

今季は運動能力向上薬(PED)の使用によって開幕から4試合の出場停止処分を受けたものの、それ以降の12試合では全試合で先発出場を果たし、タックル79回、タックルフォーロス3回を記録したデービス。ただし、今季は2012年以来初めてとなるサック0回という珍しいシーズンでもあった。デービスは1試合平均56回のスナップでプレーしており、これはキークリーに次ぐものの、プロ4年目のシャック・トンプソンより多い数字だった。昨年にパンサーズがトンプソンの5年目オプション(920万ドル/10億円)を行使していたことも、チームがデービスと再契約を結ぼうとしないもう1つの要因だろう。

チームがデービスを解放する一方、本人はまだ現役を退くつもりはないようだ。

デービスは自身の今後について、次のように宣言していた。

「自分は辞めないよ。自分の中にフットボールを続けたい気持ちが山ほどあり過ぎて、まだここから去ることはできない。自分はまだフットボールをしたいし、プレーを続けたいんだ。そのチャンスをどこかが与えてくれることを願っている。パンサーズには、俺が他のユニフォームを着るなんて1度も思ったことがないことを知っていてもらいたい。今日の今日だって、本当はそうしたくない。ただ、フットボールはプレーしたいんだ。自分のキャリアを続けるためにそうせざるを得ないなら、そうする他に方法がないし、みんなも理解してくれることを願っている。自分自身が下したかった決断ではないけれど、そうするしかなかったことなんだ」

「次のシーズンを楽しみにしている。フィールドに戻ってトーマス・デービスが健在であることを証明してやりたい。自分はまだまだやれるってことをね」

【S】