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TEゲイツは来季もチャージャーズでの現役続行を希望

2019年01月15日(火) 13:43

ロサンゼルス・チャージャーズのアントニオ・ゲイツ【Matt Patterson via AP】

ロサンゼルス・チャージャーズのタイトエンド(TE)アントニオ・ゲイツは、先週末に開催されたニューイングランド・ペイトリオッツとのプレーオフゲームがほぼ決まりかけた段階でキャリア2度目となるポストシーズンでのタッチダウンを記録した。ゲイツはその瞬間をキャリア最後の想い出としたくはないようだ。

41対28でペイトリオッツに敗れた後、ゲイツは『ESPN』に対して次のように語っていた。

「この味を忘れることなんてできないんじゃないかな。そして、このチームのこともね。ハンター(ヘンリー)が復帰し、ジェイソン・ベレットが戻ってきてくれたら、本当に、無限の可能性が広がっているだろう。自分もその一部でありたいんだ。だけど、それはみんなの判断になる。自分が戻りたいというだけではダメなんだ。だから、どうなるかはこれから分かるはずさ」

昨オフシーズン、チャージャーズには38歳のTEをチームに呼び戻す気がないように思われた。しかし、ハンター・ヘンリーが昨年5月にACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を損傷したためにゲイツのNFL復帰への扉が開かれたのだ。

大ベテランのTEは今回ばかりはチームに17年目のシーズンでプレーを希望していることを早めに認識してもらい、チーム内部が自身のためのスポットを用意することを願っている。

ゲイツはこのようにも述べていた。

「チームはたぶん、ここにまだいたいのか、これ以上はいたくないのか、自分がその瀬戸際にいると思っていたはずだ。そして、彼らはその判断を早めに下す必要があったに違いない。自分はここに戻って来たいということをチームにはっきりと伝えておきたい。特別な何かの一部となりたいし、それがここにあると思っているんだ。ただし、それは自分にできることが限られているという意味でも、自分自身でコントロールできるようなものではない。どうなるかはこれから分かるだろう」

キャリアと年齢を重ねたゲイツの動きは鈍いものの、それでもまだ、特にサードダウンなどではオープンな状況を作りだすことも可能だ。今シーズンのゲイツはパスキャッチ28回、333ヤード、タッチダウン2回を記録している。クオーターバック(QB)フィリップ・リバースがサードダウンかつショートでの大事なプレー時に古き良き友人をターゲットとして選択する場面は多く見られた。

現地13日(日)のペイトリオッツ戦ではターゲット8回でキャッチ5回、41ヤード、タッチダウン1回を記録したゲイツ。大きな場面でのカバレージが相当なものであったことからも、ベテランTEはまだ自分にパワーがあることを相手の守備陣も分かっているはずだとコメントしている。

「もちろん自分はまだプレーできるさ。彼らもそう思っているかって? それは・・・ペイトリオッツは自分に2人付けていたし、自分のことをまだプレーできる選手だと思っているのだとは思う。多くのチームがサードダウンで2人にカバーさせようとしてくることからも、彼らはまだ自分がプレー可能だと見ているはずだ」

「ヘッドコーチ(HC)や判断を下す人たちと話し合わなくてはならないだろう。そして、1人の選手、1人のチームメイトとして自分がどれほど向上するための高いモチベーションを持っているかを訴えるんだ。彼らがまた自分をここに戻してくれることを願ってね」

ヘンリーが万全な状態で復帰する中、ゲイツの存在はロースタースポットに空きを生み出すだけの価値があるとチームがみなすかどうかが疑問となっている。価値ありとの判断が下されなければ、ヘンリーが故障する前に起きた昨オフシーズンの流れと同様に、チャージャーズは将来的な殿堂入りが期待されるゲイツを構想外として新たなチームを形成していくだろう。

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