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Kビナティエリはコルツであれば現役続行も視野に

2019年01月15日(火) 13:58

インディアナポリス・コルツのアダム・ビナティエリ【AP Photo/James Kenney】

将来的な殿堂入りが期待される実力者とは言えど、キッカー(K)アダム・ビナティエリは現地12日(土)に実施されたカンザスシティ・チーフス戦でキャリアを通じても最悪な1日を経験したのではないだろうか。年齢を感じさせないインディアナポリス・コルツのKビナティエリは、この試合の前半終了間際に23ヤードのフィールドゴールを失敗し、その後のエクストラポイントでもミスした。

今季のラストゲームとなってしまった不運な1日を過ごしたものの、46歳のKはまだフィールドを去る意志がないような発言もしている。

地元紙『Indy Star(インディ・スター)』によると、ビナティエリは「チームが望んでくれるなら、プレーをやめてしまうことなんか想像できない。まだ決断は下していない。1、2週間は費やしたいし、今の自分の状況を考えたい」と明かしていたようだ。

単年契約を終えたビナティエリはこの先フリーエージェント(FA)となる。仮にビナティエリが現役続行を希望したとすれば、来季も同様のプランとなりそうだ。

NFL史上最も得点を稼いでいる人物であるビナティエリは2度のキックミスを記録したままフィールドを去りたくないのだろう。プレーオフでのビナティエリは以前まで、25ヤード以内のフィールドゴールを14回中14回成功させてきた。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、1991年以降、プレーオフで最低10回のアテンプトを記録したKの中でもビナティエリはフィールドゴールでミスなしを記録していた史上唯一の選手だったようだ。また、今回エクストラポイントを外したのも、70回連続で決めてきたポストシーズンキャリアの中では初の出来事だった。

ビナティエリは「いずれにせよ、今日のような日に決断はしたくない。感情的だからね。ちゃんと考えることができなくなってしまう」とも述べている。

NFL界では現役最高齢のビナティエリはコルツの若いメンバーからの励ましも受けている。彼らは多くの予想家たちがこのチームであればプレーオフ進出もあり得ると予想し始める約1年前からコルツの再建が実を結ぶための努力をしていた。

ビナティエリはチームの若さが自分の判断に大きな影響を及ぼす可能性について、「もちろんさ。いつだってそうだ。このチームが本当に優れた若いチームであることは事実。・・・だから簡単な答えで、もちろんイエスだ」と答えていた。

プレーオフでの失敗はあったものの、ビナティエリはいまだNFLの中でも最高クラスに信頼度の高いKの1人であり、フィールドゴールアテンプトでは4回の50ヤード超えを含めて85.2%で成功している。ビナティエリがプロ24年目のシーズンに戻る希望を明かした際、コルツが別の選手に目を向けたとすれば驚きだろう。多くのチームがキッカー問題を解決するのに苦労する姿が見られてきた中で、ビナティエリのような殿堂入りが予想されているKのパフォーマンスを拒否することはできないはずだ。

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