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QBスミスに来季の出場機会なしと見込むレッドスキンズ

2019年01月28日(月) 13:20


カンザスシティ・チーフスのアレックス・スミス【AP Photo/Charlie Riedel】

クオーターバック(QB)アレックス・スミスが負ったぞっとするようなケガはワシントン・レッドスキンズでの1年目を通常より短命に終わらせた。さらに悪いことに、スミスがこのケガによってもう1シーズンを犠牲にする可能性も出てきている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地の情報筋の話を元に伝えたところによれば、ワシントン・レッドスキンズはまるで2019年シーズンはスミスが不在のものとして計画を立てているようだ。どうやら、レッドスキンズは2018年シーズンの第11週に足を複雑骨折したスミスが2019年シーズン中に出場する見込みはないと踏んでいるようだ。

それでもラポポートは、スミスが仮にシーズン中に間に合うとすれば、チームにとってはかなりのうれしい出来事になるはずだとも述べている。

先週、ワシントン・ウィザーズ(NBA)のゲームを観戦に来た際に見せた、頑丈に固定されたスミスの足の画像は、将来的に再びプレーが可能なのかという疑問さえ生じさせていた。ギブスを装着していたのみならず、骨折後に複数回の手術を受けたスミスはその後に感染症も患っていたのだ。

ウィザーズ関連の情報を発信する『NBC Sports Wizards(NBCスポーツ・ウィザーズ)』の『Twitter(ツイッター)』ではスミスが試合を観戦しに来た際の様子が動画で投稿されている。

「ウィザーズのゲームでアレックス・スミスの姿が見られた。足の手術を受けて以降、初めての公(おおやけ)の場だ。 #Wizards #Redskins」

ラポポートは昨年12月5日、感染症を患って予想外に長く入院していたスミスの将来は危機的状況にあると報じ、「今後、スミスが再びフットボールをできるようになると断定できる者はいなかった」と発言している。

レッドスキンズの球団社長であるブルース・アレンは先週、スミスについては「順調に回復している」と語っていたものの、フィールド復帰がいつ頃となるかはまったく見当がついていない様子で、「どうなるかはこれから次第。われわれは楽観的に見ている。もし誰かが戻って来るとすれば、それはアレックスだ。彼は昨日のゲームでバスケをやりたがっていたみたいだしね。これからの判断になる」とだけ語っていた。

スミスの離脱によって方向が定まらなくなったチームはその後、QBをマッコイに任せたものの、こちらもシーズン絶望となる負傷を負い、その後はジョシュ・ジョンソンやマーク・サンチェスで穴を埋め、最終的には7勝9敗というシーズンを過ごした。

スミス不在の中で流れが悪くなる経験を経たチームには、34歳というスミスの年齢も考慮した上で、QBポジションに需要があることは間違いない。一時的な先発QBを外部から獲得し、伸びしろのあるプロスペクトを指名する可能性もあるはずだ。しかしながら、レッドスキンズはしばらくの間、ボーナス2,210万ドル(約24億円)でシーズンごとにキャップナンバーが増えていく4年の契約期間を残すスミスに期待を寄せ続けるだろう。

健康状態の良いスミスであれば、チームをプレーオフにまで導く力のある頼れる先発QBだ。今季のスミスは10試合以下のフルゲームでパス成功率62.5%、2280ヤード、タッチダウン10回、インターセプト5回を記録し、スミスが足を負傷する前までのレッドスキンズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区でプレーオフ進出レースに参加していた。

米国の首都を本拠地とするチームが本来の形ならばどのような活躍をしていたかを知るまでにはあともう1年が必要となるかもしれない。

【S】