ラムズHCマクベイとペイトリオッツHCベリチック、実はメル友の仲?
2019年01月29日(火) 10:212016年シーズンに4勝12敗だったチームを短期間でスーパーボウルまで導いたことに関し、ロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)となってからわずか2年で若き成功者となったショーン・マクベイには絶賛の嵐が巻き起こっている。
チームをスーパーボウルでの勝利に導こうとする際、マクベイHCはおそらく、NFL史上最も優秀とされるHCのビル・ベリチックと知恵比べをする必要があるだろう。
そして、この両者が実はお互いによく知った仲であるという事実はあまり知られていないかもしれない。マクベイHCは『NBC Sports(NBCスポーツ)』にこのように明かしていた。
「今シーズン、自分たちの試合が終わると基本的にはいつもビルがメッセージをくれたんだ。9月にミネソタ(バイキングス)を倒した後、ビルは“いいねぇ、君たちは本当に爆発的で驚くよ。見ていて楽しいね。おめでとう、引き続きその調子でな”と連絡してきたんだ。ビルがお祝いするために時間を取ってくれたんだと考えたら、とてもクールなことだと思ったね。こういうことが、この仕事の中でも大好きなことの1つさ。コーチ間の師弟関係のようなものだね。当然競争の中にはいるが、できる時にはみんなも思ったことを共有する時間を見つけるんだ。自分はまだ若輩者だし、勉強中の身。こういうことは自分にとって本当に励みになる」
第53回スーパーボウルを今週末に控える今、66歳のベリチックが32歳のマクベイにこのタイミングでお祝いの言葉を述べることはさすがにないはずだ。
それでも、どんな時であれ、他人にとってベリチックは啓発的だ。特に、ペイトリオッツの伝説的なHCがマクベイHCの2倍の長さの人生を生きていると考えれば当然だろう。
マクベイHCは“Mike Lombardi’s Gridiron Genius(マイク・ロンバルディーのグリディロン・ジーニアス)”というオーディオブックを聞いており、この話はある程度ベリチックに焦点を当てている部分がある。そしてさらに興味深いのは、ベリチックHCとマクベイHCは昨年のNFLコンバインからお互いに話をするようになったという事実だろう。マクベイHCはこのようにも述べていた。
「(そのオーディオブックは)ビル・ウォルシュとビル・ベリチックに焦点を当てたもの。マイクは両者に関わったことがある。たくさんのすばらしいことを学べるんだ。自分の祖父の歴史もあって、ビル・ウォルシュの本も読んだ。自分たちがやっていることは彼らが行ったことと根本は同じだ。ただ、今は偶然にもビル(ベリチック)と知り合いになった。彼とは昨年のコンバインから話をするようになったんだ。とてもクールな話さ。一緒にした会話の中でもビルは非常にすばらしく、啓発的だった。興奮したよ」
今、そんな両HCの新たなる章がスーパーボウルという場でいよいよ幕を開けようとしている。
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