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FSマコーティー、ペイトリオッツの第53回SB勝利で引退も?

2019年01月30日(水) 10:09

ニューイングランド・ペイトリオッツのデビン・マコーティー【AP Photo/Chris Cecere】

過去10年ほどを通じてニューイングランド・ペイトリオッツのセカンダリー陣の支えとなってきたフリーセーフティ(FS)デビン・マコーティーだが、その時間もいよいよ終わりに近づいているのかもしれない。

マコーティーは現地28日(月)、ペイトリオッツが今週末にもう1度ロンバルディ・トロフィーを獲得した場合、NFLのプレーヤーとしてはその試合が最後となる可能性について語った。

第53回スーパーボウルのオープニングナイトでマコーティーは『NFL Network(NFLネットワーク)』のディオン・サンダースに対し、「確実とは言えないが、それ(引退)については考えている。この試合で勝利できれば、そして、兄弟で一緒に勝てれば、もうそれを上回ることができるかは分らない。だから、今シーズンは楽しんだし、残りの数日間も絶対にみんなと楽しく過ごそうと思っている」と述べていた。

マコーティーはキャリアのすべてをニューイングランドで過ごし、9年間を通じてタックル714回、パスディフェンス80回、インターセプト21回、ファンブルフォースド9回、サック3回、そして、ディフェンシブタッチダウンを1回記録してきた。また、プロボウルには2回選出され、オールプロのセカンドチームには3回選出されている。殿堂入りとまではいかないものの、マコーティーのパフォーマンスは常に堅実であり、本人もそこについては誇れる部分のはずだ。

一方で、テネシー・タイタンズでほとんどのキャリアを過ごしてきた双子の兄弟であるコーナーバック(CB)ジェイソン・マコーティーの方はチームの成功をあまり経験してこなかった。ジェイソンはタイタンズでの8年間を通じてタックル505回、パスディフェンス73回、インターセプト13回、フォースドファンブル6回を記録。タイタンズのメンバーとしてプロボウルやオールプロに選出されることはなかったものの、セカンダリー陣における頼れる存在であったことは確かだ。その後、30歳となったジェイソンは一時的にタレント不足のクリーブランド・ブラウンズに在籍した(2017年)。

この時にはベテランのディフェンシブリーダーとしてチームの中心的存在となったジェイソンだが、残念ながら、このシーズンは1度も勝利の味を知ることはできなかった。その頃、デビンはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームで忙しくプレーしており、フィラデルフィア・イーグルスに敗れはしたものの、第52回スーパーボウルにも出場していた。

フットボールの運命に導かれたのだろうか、クリーブランドを離れたジェイソンはデビンに引き寄せられるようにしてニューイングランドへとやって来た。ペイトリオッツの一員になったジェイソンは16試合に出場してタックル70回、パスディフェンス10回、インターセプト1回を記録し、チームパフォーマンスという観点から言えば11勝5敗、AFC制覇というキャリアで最も成功を感じたシーズンを過ごしている。

今や、フットボール界の頂点を決するゲームで同じチームのメンバーとして兄弟がそろって戦うのだ。デビンにとっては一生に一度のこの機会が人生の次なる章への布石となるのかもしれない。

今週末、果たしてデビン・マコーティーのキャリアはアトランタの地で本当に終わりへと導かれるのであろうか。

【S】