元QBロモ、第53回スーパーボウルのスコアを予想も勝者には触れず
2019年01月30日(水) 11:48NFLの元クオーターバック(QB)トニー・ロモはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームで『CBS Sports(CBSスポーツ)』のキャスターとして解説を務め、試合中のコールを見事に的中させるなど、ずば抜けた洞察力や読み能力の高さを披露して試合翌日の紙面を賑わせた。
ロモのうわさはロサンゼルス・ラムズの守備コーディネーター(DC)ウェイド・フィリップスにも伝わっていたようで、フィリップスDCに『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームズ・パーマーからトム・ブレイディへの対策法はあるかと問われた際、「イヤホンを使ってトニー・ロモと内通し、ブレイディのプレー前に何が起こるのかを教えてもらう」と冗談を言わせるほどだった。
現地29日(火)午後に行われた記者会見中にフィリップスのコメントを伝えられたロモは冗談めかし、大きくにやけながらもこのようにアドバイスしていた。
「そうだね、それはあまりよくないアイデアだ。いやいや、コーチはファンタスティックだよ。ウェイドならすばらしいプランを思いつくだろうし、トムは明らかに準備万全だろうから、そうしなくてはならないと思う」
冗談好きな人気選手からNFLの解説者へと見事な転身を果たしたロモは、今週末の第53回スーパーボウルは非常に優秀なコーチングスタッフ陣が率いるチーム同士のユニークな試合になりそうだと述べていた。
当然ながら、それぞれのチームには多数のスタープレーヤーが在籍している。しかしながら、ロモはペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックとラムズのHCショーン・マクベイに焦点を当て、次のように語っている。
「このゲームでは両チームがリアルタイムで相手の出方をうかがいながらそれにアジャストして動く様子を見られるだろう。また、それこそがこのゲームにおけるもっとも面白い部分の1つだと思っている。どんどん盛り上がってきているけど、今週末にはゲームがある一定の方向で始まり、(カンザスシティ)チーフス戦でペイトリオッツが見せたようなアドバンテージをどちらかが持つのが分かるはずだ。そこから、両チームによるアジャストの応酬が始まる」
「そうでなければ、相手を倒すことはできないだろうね。パターンを変える能力や流れの中でベストな布陣を選択する能力に関し、彼らは見事なまでにうまいんだ」
それでも、CBSスポーツの記者会見場ではロモの予知能力的な部分に関心が寄せられ、最終的にロモは第53回スーパーボウルの結果予想を逃れることはできなかった。
何とか勝者の特定は避けたロモだったが、ゲームの最終スコアを半ば義務的にこのように予想していた。
「28対24でいこうかな。24点の方が最後にボールを持っているが、彼らは得点できずに終わる」
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