アルフォンソ・ガルシア氏とその息子が第53回スーパーボウルを観戦することとなった。

当然ながら、ガルシア氏についてはほとんどの人が知らないだろう。しかしながら、ロサンゼルス・ラムズのワイドレシーバー（WR）ブランディン・クックスはガルシア氏の話を聞いて感謝した。だからこそ、クックスはラムズの管理人であるガルシア氏にスーパーボウルのペアチケットをプレゼントし、これに加えて、現地までのフライトやホテルを手配するなども行ったのだ。

クックスは『USA Today（USAトゥデイ）』を通じて、「アルフォンソさん・・・特別な人物さ。彼は自分たちのロッカールームをいつも最高にキレイにしてくれるんだ。彼はすばらしい心の持ち主だよ。このチームに来て以降、自分が尊敬する人物の1人。彼はいつだって施設内にいる。彼自身もこのチームの成功の一部であることを分かってもらえればと思ったんだ。だから、彼と彼の息子さんにはスーパーボウルを見に来てほしかったし、楽しんでほしかった」

スター選手が陰でチームに貢献していたチームメイトや練習生などを高く評価するという話はたくさんあったが、クックスは今回、管理人の貢献もチームが第53回スーパーボウルにまでたどり着けた要因だと伝えたのだ。

この話をより気分の良いものにさせてくれるのは、クックスが一切の注目を集めようとしなかったところにある。

この話が広まる中、WRロバート・ウッズもメディアに対して「自分はたまたまそこを歩いていて、彼らが話しているのを見たんだ。彼はそういうチームメイトさ。あれがリーダーってやつだ」と述べていた。

スピードのあるクックスはここ5シーズンを通じてラムズが3つ目のチームとなっている。1年前にもニューイングランド・ペイトリオッツのメンバーとしてスーパーボウルに出場していたため、クックスは2年連続でNFL最高の舞台に立つこととなる。

クックスの今後に関するうわさ話は絶えないものの、今回のエピソードはこれまで3チームで過ごしてきた選手が本当にすばらしいチームメイトであったことを改めて気づかせ、われわれに笑顔を与えてくれるストーリーだったことに間違いない。

【S】