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「全体8位でのQB指名もあり得る」とライオンズGMクイン

2019年02月13日(水) 10:39


デトロイト・ライオンズのチアリーダー【AP Photo/Paul Sancya】

デトロイト・ライオンズがカイラー・マレーやドウェイン・ハスキンズを2019年ドラフト全体8位で指名する可能性はあるのだろうか?

シーズンチケット購入者とのQ&Aコーナーで、ライオンズのジェネラルマネジャー(GM)ボブ・クインはクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードの後継者を来たるドラフトで指名する可能性を排除することはなかった。

クインGMは『ESPN』を通じてこのように語っていた。

「われわれはいかなるポジションについても、ドラフトの全体8位やたくさん保持している下位など、その指名順位にかかわらず考慮するつもりだ。現在のわがチームは全体8位の指名権を保持しているが、非常に幅広い選択肢が考えられるだろう。プロスペクトの誰1人としてリストから削除することはない」

「過去数年間の中で、少なくとも最近の数年は16位から22位のどこかで指名してきたはずだ。今年のわれわれは少し違った状況にいる。いつもよりも少し多くの選択肢が残されており、今年から、あるいはこの先チームの力となるクオーターバック(QB)が残っているのであれば、その可能性も否定することはない」

クインGMは“いかなるポジション”についても考慮するとGMらしく発言していた。2019年にスタッフォードがどこかへ行くことはない。今季のスタッフォードは1,900万ドル(約21億円)が保証されており、来季のサラリーキャップヒットは2,950万ドル(約32億6,000万円)となっている。リーグ新年度が開始した6日目にロースターに登録されていれば2020年のサラリー600万ドル(約6億6,000万円)も保証される。

もう1年の間はスタッフォードがライオンズのQBだが、チームが2020年にキャップヒットのデッドマネー2,000万ドル(約22億2,000万円)を我慢して受け入れ、1,150万ドル(約12億7,000万円)をセーブしてスタッフォードと手を切る可能性も考えられなくはない。そう考えれば、ライオンズがまだロースターにスタッフォードがいるうちに今ドラフトでその後継者を先に指名しておくのではないかと憶測するのも無理はなくなる。

それでも、ライオンズが財政的な余裕を出すのに必要な3年を前にしてスタッフォードに見切りをつけ、次のQBを探し出したとしたら驚きだろう。スタッフォードがまだ31歳という年齢だからというだけではなく、ライオンズにはトップ10位内の指名権を駆使して指名すべき他のポジションが多くあるのだ。また、そこにはクインGMによる最初の大きな長期契約がスタッフォードだったという事実も加わる。そのわずか2年で次へと移行してしまうのは、GMがその計画に自ら失敗の烙印を押すようなものだろう。

優秀な新人QBを見つける1つの大きなアドバンテージは、どの順位であれ、チームに財政的な自由度を与えるということだ。しかしながら、スタッフォードの巨額な契約は少なくともその新人選手による契約の2年間くらいのアドバンテージを無効化してしまうだろう。

クインGMとヘッドコーチ(HC)マット・パトリシアが物凄い勢いで惚れない限り、今年序盤にQBが指名されるとの予想は難しそうだ。

むしろ、ライオンズはバックアップQBとなるポテンシャルのある選手をドラフト下旬で確保するべきかもしれない。これは昨季、ベテランQBのマット・キャッセルがいたために避けていた動きでもある。

ライオンズの首脳陣は現地11日(月)の晩にスタッフォードに対するサポートを改めて表明していた。彼らは最低でもあと2シーズンの間、その発言を繰り返し続けるだろう。

【S】