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テキサンズがWRトーマスをリリース

2019年02月13日(水) 11:21


ヒューストン・テキサンズのデマリウス・トーマス【AP Photo/David J. Phillip】

ヒューストン・テキサンズでデマリウス・トーマスが出場したのはわずか7試合だった。

テキサンズが現地12日(火)午後、ベテランワイドレシーバー(WR)のトーマスをリリースしたと発表した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームズ・パーマーは同日の朝、トーマスのリリースはその日のうちに起こるだろうと報じていた。

テキサンズは10月のトレード期限に先立ち、2019年のドラフト4巡目指名権を譲渡してデンバー・ブロンコスからトーマスを獲得。両チームはまた、お互いの7巡目指名権をトレードしてもいた。

その当時、テキサンズのWRポジションにはケガ人が多く、トーマスはディアンドレ・ホプキンスの対としてチームに安定感をもたらすだろうと期待されていた。しかし、31歳のトーマスが7試合を通じて比較的に目立った活躍を見せることはなく、7試合で23キャッチ、275ヤード、タッチダウン2回を記録するにとどまっている。

トーマスは昨季のシーズン第16週で、ボールをキャッチした際に左足のアキレス腱を断裂していた。復帰するまでのタイムテーブルを描くにあたっては時期がまだ早すぎるとパーマーは指摘しているが、トーマスは以前にもこのような状況を経験している選手だ。トーマスは新人時代にも右のアキレス腱を断裂しており、その当時はわずか6カ月で復帰を果たしていた。

現在31歳のWRにとって、リハビリは以前よりもタフなものになるだろう。

現行契約の最終年を迎えていたトーマスは1,400万ドル(約億15円5,000万円)を受け取る予定だったが、下半身に故障を抱えたベテランWRに対して支払う額としては大きすぎた。

トーマスのカットによってテキサンズは2019年のサラリーキャップから1,400万ドル分をセーブすることが可能となる。“非保証の”契約だったからこそ、ブロンコスはトーマスをドラフト期限内に売り込もうとしたのだろう。彼らもまた、トレードが成立しなかった場合にトーマスをカットしていた可能性は充分にあり得る。

テキサンズにとって、7試合で1試合平均39.2ヤードの選手に4巡目指名権を手放した意味は大きい。しかしながら、このトレード時、テキサンズはディビジョンタイトル獲得に向けて援助が必要だったのだ。それゆえに、彼らの論理を否定することは難しい。

テキサンズが後々にトーマスと再契約を行おうとしても不思議ではないだろう。何よりもまずトーマスがすべきは健康状態の回復であることは間違いない。

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