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チーフスのレジェンド、DBコーチのトーマスがコーチを引退

2019年02月13日(水) 14:02


カンザスシティ・チーフスのエミット・トーマス【AP Photo/Kevin Terrell】

NFLと関わり始めて51年間が過ぎたフットボール界の伝説的人物の1人が引退を表明した。

プロフットボールの殿堂入りを果たしているエミット・トーマスは現地12日(火)、コーチを引退する旨をカンザスシティ・チーフスに伝えた。トーマスは2010年からチーフスでディフェンシブバック(DB)のコーチを務めてきた人物だ。

トーマスはチームによる声明の中でこのように語っていた。

「51年もの間、NFLに携わることができたのは本当に光栄であり、神のご加護があってのことだ。カンザスシティで始まった私の旅は、神のおかげもあってか、このカンザスシティで終えることができる。カンザスシティでの特別な日々を私に与えてくれたハント家やチーフスオーガニゼーションには心から感謝している。この建物に滞在してきた偉大なるコーチたちと仕事ができたことを光栄に思う。また、たくさんの才能のある若い選手らをコーチングできたことはすばらしい思い出の一部となっている」

チーフスのオーナー、クラーク・ハントはトーマスコーチについてこう述べている。

「私の家族、そして、チーフスオーガニゼーションを代表してNFLでのエミットの51年間にお祝いを述べたい。2つのリーグがあった時代から現代的なNFLでのキャリアを通じて、エミットはプレーヤーとして殿堂入りを果たし、さらに、リーグの中で最も尊敬を集めるコーチの1人して活躍していた。エミットはこの先もずっとチーフスファミリーの一員であり、引退後も多くの幸せが訪れることを願っている」

チーフスで13シーズンを過ごしたトーマスは1966年にドラフト外で入団した。コーナーバック(CB)を務めていたトーマスはフランチャイズレコードとなるインターセプト58回積み上げ、スーパーボウルには2回出場(第4回には優勝)している。トーマスはプロボウルとAFLオールスターゲームに合計5回選出され、1974年にはリーグトップのインターセプト12回を記録してファーストチームのオールプロにも選ばれていた。

トーマスは2008年に選手としてプロフットボール殿堂入りを果たしている。

コーチとしてのトーマスは1986年から1994年までワシントン・レッドスキンズでワイドレシーバー(WR)コーチとDBコーチを務め、1995年から2001年にかけてはフィラデルフィア・イーグルス、グリーンベイ・パッカーズ、ミネソタ・バイキングスで守備コーディネーター(DC)、2002年から2009年まではアトランタ・ファルコンズでアシスタントヘッドコーチ(HC)と臨時HCを務めた。

今オフシーズンにチーフスを去るディフェンシブコーチはトーマスが2人目となった。DCのボブ・サットンは解任され、このポストにはスティーブ・スパグニューロが収まっている。

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