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ブロンコスのベテラン陣はQBフラッコのトレードに賛成

2019年02月15日(金) 10:10


デンバー・ブロンコスのエマニュエル・サンダース【AP Photo/Rick Scuteri】

デンバー・ブロンコスのクオーターバック(QB)ジョー・フラッコ獲得という大きな動きはフットボール界をざわつかせた。

しかしながら、ブロンコスの選手たちはベテランQBの加入を受け入れているようで、さらに他の動きが伴うとも予想しているようだ。

ワイドレシーバー(WR)エマニュエル・サンダースは『9NEWS(9ニュース)』のマイク・クリスに対するメッセージの中で「(ジョン)エルウェイ(ジェネラルマネジャー/GM)の大胆な動きだね。彼は大きな舞台で勝った経験のあるベテランのリーダーだ。自分たちにはフリーエージェント(FA)でばらまく金もある。市場に出てくる他のピースたちも楽しみにしているよ」と述べていた。

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、ブロンコスには3,700万ドル(約40億9,000万円)分のキャップスペースがあり、これはリーグの中で13番目に多い額となっている。

表面的に見ると、ケイス・キーナムからフラッコへの動きはGMエルウェイによる可も不可もない判断のように思われるが、フラッコはここ6年間を通じてパッとしたパフォーマンスを披露できておらず、『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、2013年以降で最低1,000アテンプトを記録した36人のQBの中でフラッコは1アテンプト平均パスヤード(6.5ヤード)で35位、タッチダウンパーセンテージ(3.5%)で35位、タッチダウン/インターセプト比率(110-80)で34位、パサーレーティング(82.3)で34位となっている。

フラッコのトレードが成功を収めるか失敗に終わるかはQBポジションとそれに伴う別ポジションにおけるエルウェイGMの次なる動き次第だろう。

クリス・ハリスはトレードについて「俺は気に入ったね。彼の周りにもっとピースを集められればと思う」と述べていた。

ブロンコスにはエルウェイGM政権を蝕(むしば)んできたオフェンシブライン(OL)問題の解決と修正が絶対的に必要だ。仮にフラッコが2018年シーズンと同じようなOLの背後でプレーしたとすれば、事態はことさら悲劇的なことにもなりかねない。ブロンコスはまた、アキレス腱断裂から復帰中のサンダースの相方となるレシーバーの獲得や、一見しただけでは分からないディフェンス陣の穴埋めにも手を付けたいところだ。

2019年シーズンにまずは地区制覇を成し遂げるためにブロンコスが取るべき動きは数多くある。フラッコ獲得はその第一弾といったところだろう。

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