49ersがWRガーソンの契約オプションを選択せず
2019年02月15日(金) 10:22不振とされるワイドレシーバー(WR)市場にベテランのピエール・ガーソンが登場する。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは現地14日(木)朝、“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”の中でサンフランシスコ・49ersがWRガーソンの契約オプションを選択しない予定だと伝えた。
32歳のWRが健康維持に苦しんでいたこともあり、この動きにさほどの驚きはなかった。サンフランシスコでの2シーズンを通じても、ガーソンは16試合にしか出場していない。2018年シーズンのガーソンは肩と膝の問題によって8試合のみの出場で、最終的には故障者リスト(IR)上でシーズン閉幕を迎えた。ガーソンは2年連続でIRに登録されたままシーズンを終えている。
49ersには720万ドル(約8億円)のデッドマネーが発生し、サラリーキャップ的には107万5,000ドル(約1億2,000万円)のセービングにしかならないことからも、ガーソンのオプションを選択しないという今回の決定はパフォーマンスベースであり、ファイナンシャルベースでの判断ではなかったことが分かるだろう。
それでも、健康時のガーソンは信頼できるアウトサイドのターゲットとして正確なルートランや巧みな体のポジショニングによって相手ディフェンシブバック(DB)との間にスペースを作れる選手だ。ガラフォロは今年8月に33歳となるガーソンが現役続行を希望しているようだとも伝えている。
グレッグ・ローゼンサルによるトップ25のFAリストに1人のレシーバーも入らなかったこともあり、レシーバーのFA市場は閑古鳥が鳴くともうわさされていた。それゆえに、ベテランレシーバーの獲得を望むチームがガーソンにオファーを提示する可能性は充分にあるだろう。身体に問題のない状態であれば、ガーソンはチームにおける堅固なプラス要素となり、コストも控えめに抑えられるはずだ。
今回の決定には、ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチがアントニオ・ブラウン獲得に動き出しているとの意味合いが含まれていると勘繰ることも可能だろう。ただし、実際のところ、チームが他のWR陣に関してどのような動きを取ろうとも、ガーソンがサンフランシスコの地を去ることは免れ得なかったようだ。
【S】