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スティーラーズWRブラウンとオーナーの面会がついに実現

2019年02月20日(水) 10:58

ピッツバーグ・スティーラーズのアントニオ・ブラウン【AP Photo/Don Wright】

ピッツバーグ・スティーラーズのアントニオ・ブラウンと球団オーナーのアート・ルーニー二世の面会がようやく実現されたようだ。

ワイドレシーバー(WR)のブラウンは現地19日(火)、『Twitter(ツイッター)』の投稿で両者が面会したことを明かし、このように述べていた。

「今日、ルーニーさんと会って良い時間を過ごせた。さまざまな事柄について議論し、わだかまりをクリアーにした! 互いに先に進む時期が来たということで合意した。ただ、自分はこれからもルーニー家とスティーラーズオーガニゼーションに対しての真なる評価と感謝の気持ちを常に持ち続けるよ! #CallGod #Boomin」

スティーラーズ自体はまだ、ブラウンとルーニーオーナーが議論した内容の本質については触れていない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは情報筋の話を元に、スティーラーズはブラウンのトレードについては行う方向を認めているものの、代理人であるドリュー・ローゼンハウスにはまだ他チームとの交渉を許可していないようだと報じている。

ラポポートは先週、両サイドはフロリダで会合し、オフシーズン中のいざこざを議論するだろうと伝えていた。

この問題はブラウンがシーズン最終戦を前にチームのワークアウトとミーティングを欠席し、試合にも欠場したところから始まっていた。

シーズン終了以降、ブラウンはSNSを駆使しながらピッツバーグと距離を置くことを自らの使命としてきた。先週末にかけ、ブラウンはツイッター上のQ&Aのコーナーでクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーとヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンに対するトゲのある発言をし、18日には『Instagram(インスタグラム)』を通じて保証金付きの新契約をくれる球団は自分に連絡するよう呼びかけてもいた。

19日の会合はこの問題の一連の過程における重要なポイントとなった。どうやら、態度を和らげたスティーラーズ側がブラウンの要求をのむ形となりそうだ。

スティーラーズがブラウンと袂(たもと)を分かつ場合、キャップヒット2,112万ドル(約23億3,000万円)という巨額なデッドマネーが発生する。ブラウンが来月17日にロースターボーナスとして250万ドル(約2億7,500万円)を受け取る予定だったため、仮にトレードが行われるとすれば、スティーラーズはその期日までに成立させるはずだ。

スティーラーズが本当にブラウンから身を引く準備をしているとすれば、その別れを知らせることによってNFLでトップクラスのWRの代わりとして得られるかもしれない報酬に傷がつく恐れもあるだろう。

【S】