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チャージャーズ、6シーズン在籍のSアディーを放出

2019年03月10日(日) 23:55


ロサンゼルス・チャージャーズのジャーリール・アディー【Aaron M. Sprecher via AP】

ロサンゼルス・チャージャーズは6年間活躍した29歳のディフェンシブバック(DB)ジャーリール・アディーを現地9日(土)にリリースした。

アディーのサラリーキャップチャージ料は2019年に600万ドル(約6億6,700万円)に上る見込みだった。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、チャージャーズはアディーを切ることで500万ドル(約5億5,600万円)のキャップスペースを確保することができるという。

「ジャーリールは私が2013年に初めてここへ来た時のルーキークラスの一員だった」とジェネラルマネジャー(GM)のトム・テレスコはチームサイトで述べた。「ドラフト外のフリーエージェントとしてチーム入りしただけでなく、彼はセーフティの先発を勝ち取り、誰もが認めるチームリーダーとなった。ここにいる間、彼ほど懸命に努力し、チャージャーとしての手本を見せてくれた者はジャーリール以外にいない。こうした決断は決して容易ではないが、われわれはフィールド上、そしてコミュニティ内の両方でジャーリールがしてくれた貢献への感謝を忘れることはないだろう」

「ジャーリールは完璧なプロフェッショナルだった」とヘッドコーチ(HC)のアンソニー・リンが付け加えた。「ロッカールームでは彼がリーダーであり、われわれが築いてきた文化の中で彼は大きな役割を占めている。また1人の人間としても優れており、ハードワーカーで、若手――特にDB陣にとっての良き指導者でもあった。サラリーキャップの中でロースターを組み立てるには、しばしばタフな決断を強いられることがあり、善き人々と別れなければならないことがある。これもそうした状況の1つだ。ここでの2年間でジャーリールがしてくれたことの全てに感謝したい」

こうしてこの2年間、守備コーディネーター(DC)ガス・ブラッドリーの下でボックスセーフティとして成功してきたアディーは去る。チャージャーズでの6シーズンでアディーは出場した80試合中59試合で先発を務め、インターセプト2回、3回のファンブルを誘い、4.5のサックを記録した。タッチダウンも1度あり、サンディエゴ時代の最終戦では90ヤードのインターセプトリターンタッチダウンを成功させた。

これから彼は優秀なフリーエージェントであふれるSのマーケットに乗り出すことになる。報酬や契約をめぐって彼のライバルとなるのは、アール・トーマス、ランドン・コリンズ、タイラン・マシュー、ラマーカス・ジョイナー、エイドリアン・エイモスやハハ・クリントン・ディックスといった面々だ。彼の元チームメイト、エリック・ウェドルは8日(金)にロサンゼルス・ラムズとの契約にサインした。

チャージャーズはこれで優れた先発DBを3人(アディー、エイドリアン・フィリップス、ジェイソン・ベレット)フリーエージェントとして失うことになった。3月13日(水)の新年度開始と同時に、彼らが前述のビッグネームの1人を獲得しようと動き出すのは間違いないだろう。

【M】