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LBバーはニューヨークへは向かわずバイキングス残留へ

2019年03月13日(水) 10:09

ミネソタ・バイキングスのアンソニー・バー【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

焦りは禁物だ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロがアウトサイドラインバッカー(OLB)のアンソニー・バーがミネソタ・バイキングスに残留するようだと報じている。バーは現地11日(月)にニューヨーク・ジェッツと契約を交わそうとしていたが、結局その話は白紙に戻ったとのことだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、バーの忠誠心に対してバイキングスが提示したのは5年6,750万ドル(約75億円)の契約で、インセンティブを含めると最大7,750万ドル(約86億円)となるとのこと。バイキングスのヘッドコーチ(HC)マイク・ジマーが守備陣の中核であるバーをチームに保持する意向で、契約では3,300万ドル(約36億7,000万円)が保証されるとも報じられている。

フリーエージェンシーでの動きが右往左往する中、バーの驚くべき意志変更はジェッツにリビオン・ベル獲得のための資金的余裕を生み出したとも言える。ラポポートはジェッツが現在、市場の中でも最高クラスに価値の高いとされる元ピッツバーグ・スティーラーズのランニングバック(RB)獲得に向けて最大限の努力を行っているようだと伝えた。

おそらく最も重要なことはリーグの新年度が13日(水)午後までは始まらないことであり、その時刻までは何の取引も正式なものとはならない。確定事項は一つもないということが、バーのドタバタ劇でも顕著に表れている。

『NFL.com』によるフリーエージェント(FA)選手ランキングの中で6位にランクインしていたバーは当初、パスラッシングのパワー不足に悩むジェッツと契約合意に至ったと報じられていた。現在、ジェッツはC.J.モズリーと合意している。

バイキングスは馴染みのある顔を再び自軍の守備陣に固定できるようだ。

5年のキャリアで卓越したパフォーマンスを発揮してきたバーは、バイキングスで過ごしたここ4シーズンでプロボウルに4回選出されている。

バイキングスの守備陣をけん引するのは2019年シーズンもバーとなりそうだ。

【S】