RBベルはニューヨーク・ジェッツと契約へ
2019年03月13日(水) 15:38“ギャング・グリーン”ことニューヨーク・ジェッツが、FA(フリーエージェント)のラインバッカー(LB)アンソニー・バーがニューヨークではなくミネソタ残留を選んだことで浮いた資金の使いみちを見つけたようだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話を元に伝えたところによれば、ジェッツはピッツバーグ・スティーラーズのスター選手だったランニングバック(RB)リビオン・ベルと4年5,200万ドル(約57億9,000万円)の契約を結ぶ見込みだという。ベルは他の行き先を探そうとしていたものの、交渉の始めからベストのオファーを提示してきたのがジェッツだったようだ。
ベルは現地12日(火)から13日(水)にかけての真夜中にミックステープを公開しており、その歌詞の中で新天地に触れて別の将来を切り開こうとするのではないかと見られていた。しかし、ベルが選んだワードがいくつかのソースから伝えられる中、ベル本人がジェッツのカラーに言及している。
I’m back in the green baby, let’s get it
— Le'Veon Bell (@LeVeonBell) 2019年3月13日
「グリーンで戻るよ。さぁ、やろうぜ」
プロボウルに3度選出されたベルは1993年にフリーエージェンシーのシステムが導入されてから初めて2年連続でフランチャイズタグをつけられたRBとなった後、2018年シーズン全体を欠場している。ナンバー2レシーバー、もしくはナンバー1テールバックの価値があると自負するベルは昨年、1年1,700万ドル(約19億円)以上の契約を求めていた。その結果として、ベルはスティーラーズのフランチャイズテンダーにサインしていれば得られたはずの1,450万ドル(約16億円)を失っている。
ラポポートが昨年夏に伝えたところによれば、スティーラーズが最終的に提示していた長期契約は5年7,000万ドル(約78億円)で、最初の2シーズンで3,000万ドル(約33億円)を受け取り可能なものだったという。ジェッツとの新契約でベルが得るのは1年あたり1,300万ドル(約14億円)であり、ロサンゼルス・ラムズのRBトッド・ガーリーが昨オフシーズンに結んだ契約をしのぐことはできなかった。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、フルシーズンを欠場したRBとしてはボルティモア・レイブンズのパワーバックだったジャマール・ルイスがその翌シーズンにスクリメージからの最多獲得ヤード(1,769ヤード)を記録している。2017年からの過去3シーズンで平均2,015ヤードをマークしているベルがルイスの記録を破るには、新しいオフェンス陣に適応する傍ら、さらなるハードルを超えなければならないだろう。
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