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チーフスがオールプロSベリーをリリース

2019年03月14日(木) 12:09

カンザスシティ・チーフスのエリック・ベリー【AP Photo/Ed Zurga】

ついにエリック・ベリーがカンザスシティを去る。

チーフスは現地13日(水)、2010年ドラフトの全体5位で入団してから現在まで在籍してきた生え抜き選手の放出を発表した。

チーフスオーナーのクラーク・ハントは声明を発表し、このように述べている。

「私の家族とチーフスオーガニゼーションを代表し、9年間を通じて見せてくれたエリックのチーフスへの貢献に心から感謝したい。エリックは長年にわたってわがフットボールチームのリーダー的存在であり、たくさんのファンに勇気を与えてきた選手だ。そして、われわれはこのチームに彼が存在してくれたことを心からありがたく思っている。チーフスファミリーの一部としてエリックはこれからもずっと大切な存在であり、彼が今後も活躍することを祈っている」

ベリーはオールプロに3度、プロボウルには5度選出され、カンザスシティではずば抜けたパフォーマンスを披露してきた。

2014年に患ったホジキンリンパ腫(血液のガンである悪性リンパ腫の一種)という疾患から見事に復活したベリーの活躍はファンに勇気を与え、チーフスディフェンスの要としてその翌年には2度目のオールプロ、4度目のプロボウル選出を果たしていた。

しかしながら、現在30歳のベリーには過去2シーズンにわたって故障がつきまとい、2017年にはアキレス腱を断裂し、2018年にはかかとの問題を抱える中、この期間のレギュラーシーズンで3試合の出場にとどまっていた。

キャリアを通じて89試合(87試合が先発)に登場、タックル448回、サック5.5回、インターセプト14回、パスディフェンス51回をマークしてきたベリーは、コミュニティのイベントにも積極的に参加したことでフィールドの内外を問わず、チーム史上最も優れたプレーヤーとして認知されている。

ヘッドコーチ(HC)のアンディ・リードも声明の中で「このチームやカンザスシティコミュニティに対する過去9年にわたるエリックの貢献には非常に感謝している。彼の情熱やゲームに対する愛情には強く感銘を受けた。エリックは特別な人間であり、われわれは彼のキャリアが今後も良きものになるよう願っている」と述べていた。

一方で、チーフスはフリーセーフティ(FS)のタイラン・マシューと3年契約を交わし、ダニエル・ソレンセンやエリック・マレーがいるS陣に加える予定だ。

アウトサイドラインバッカー(OLB)ジャスティン・ヒューストンに加え、サンフランシスコ・49ersとのトレードによってOLBディー・フォードがチームを去った後のベリーの放出は、チーフスのディフェンス面における改革の最後の大きな動きとなったに違いない。

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