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レイブンズがまたも大型補強、RBイングラムと契約締結へ

2019年03月14日(木) 14:02

ニューオーリンズ・セインツのマーク・イングラム【AP Photo/Mike McCarn】

ランゲーム好きなボルティモア・レイブンズがフリーエージェント(FA)市場で特に優秀なベテランランニングバック(RB)をバックフィールドに加えた。

現地13日(水)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはレイブンズが3年1,500万ドル(約16億7,000万円)でマーク・イングラムと契約合意したようだと報じた。この契約はレイブンズが大型契約でセーフティ(S)アール・トーマスを獲得した直後に明らかになっている。レイブンズは13日、リーグの新年度が開始した後にこの動きを正式なものとしている。

29歳のRBイングラムはハードなランの中心的存在として8シーズンをニューオーリンズ・セインツで過ごした後に北へと向かう。セインツと新契約合意に至らなかった元ドラフト1巡目指名のイングラムは、セインツがミネソタ・バイキングスやオークランド・レイダースでプレー経験のあるラタビアス・マレーを獲得したことで、FA市場を試す結果となっていた。

ラポポートは以前、シカゴ・ベアーズとグリーンベイ・パッカーズもイングラムに関心を寄せていると報じていたが、自然にフィットするのはおそらくレイブンズだ。

クオーターバック(QB)をラマー・ジャクソンに固定するチームは先シーズン、ほぼ歴史的なレベルでラン攻撃に傾倒し、新人のジャクソンがシーズン第11週から司令塔を務めるようになった後のボールパスは38%以下となっていた。これに付随し、ジャクソンはわずか7試合の先発出場でQBによる1シーズンのキャリー記録を塗り変えてしまった。ただし、この時のワークホースはジャクソンだけでなかった。

先シーズンは終盤にかけて安定した数字を残したガス・エドワーズが今後はイングラムと共に相手チームにとってのワンツーパンチとなる。アレックス・コリンズを今月初旬にリリースしたレイブンズは、ケネス・ディクソンには4年契約を提示してチームに留めている。

キャリア通算で1アテンプト平均4.5ランヤードのイングラムは2016年と2017年シーズンに1,000ヤード超えを記録し、先シーズンは645ヤードをマークしていた。過去2シーズンにかけてアルビン・カマーラと見事なチームを形成したイングラムは、アーリーダウン時に一撃を与える役割やパスキャッチャーとして機能した。イングラムはいまだ勇猛果敢な姿を見せてくれるRBでもある。フィールド上で才能を発揮するだけでなく、ハイズマン・トロフィーを受賞した元アラバマ大学のスタープレーヤーはロッカールーム内でも長きにわたって賞賛されてきた人物だ。イングラムの離脱に対し、セインツのチームメイトたちが嘆き節だったのもうなずけるだろう。

2019年にもランアテンプトでAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)をけん引する意気込みのレイブンズにとって、フリーエージェント(FA)市場でイングラムを獲得した動きはごく自然なものだった。

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