ジャガーズ、ついにQBボートルスへ別れを宣告
2019年03月14日(木) 15:12避けられない現実がジャクソンビルに訪れた。
リーグ新年度が正式に始まる中、ジャクソンビル・ジャガーズとクオーターバック(QB)ブレイク・ボートルスの一時代が幕を閉じた。
2014年ドラフトでジャガーズが全体3位で指名したQBのリリースは大方予想されていた。チームが現地13日(水)にその別れを正式発表したことによって、ジャクソンビルにニック・フォールズによる新時代が到来している。
ルーキーイヤー以降、ボートルスの不調はフランチャイズの苦難とも重なり、チームはボートルスが先発した試合で24勝49敗という戦績だった。それゆえに、フィラデルフィア・イーグルスをスーパーボウル制覇へと導いたフリーエージェント(FA)フォールズとの契約が合意した際、ボートルスの13日のリリースは既定路線ともなっていた。
ボートルスの在籍下でチームが経験したベストシーズンは2017年だった。当時のボートルスは通常通りのパフォーマンスを見せていたものの、このシーズンにジャガーズはディフェンス陣がその立役者となってAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームにまでたどり着いていた。とは言え、プレーオフ時のボートルスはピッツバーグ・スティーラーズやニューイングランド・ペイトリオッツを相手に370ヤード超えを記録し、一瞬の輝きを放つ姿を見せている。
しかしながら、ボートルスをQBに据えた2018年シーズンのジャガーズオフェンスは、大半の試合で効率の悪い攻撃を展開し、1試合平均で合計302ヤードとリーグ27位に低迷した。AFCチャンピオンシップゲームにまでこぎつけたのであれば、その翌年にはさらなる成功を収めるだろうとの期待を背負っていたチームは結局、やることなすことすべてが空回りして5勝11敗という壊滅的なシーズンを過ごす羽目になった。ほぼすべての責任を背負ったボートルスは合計4試合の先発機会をコーディ・ケスラーに譲る結果にまで陥っていた。
だからこそ今、ジャガーズは元スーパーボウルMVPをチームに呼び寄せ、再び2017年シーズンのような時を取り戻そうとしている。
ボートルスにとっての良いニュースは、それほど市場が閉ざされておらず、どこかで新たなスタートを切れる可能性は高いということだ。
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