コルツがオールプロOLBのヒューストンと契約
2019年03月22日(金) 10:59パスラッシャーの補強を必要としながらオフシーズン中に突入していたインディアナポリス・コルツのジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードは、よく知るプレーヤーの獲得でその問題に対処することに決めたようだ。
コルツがアウトサイドラインバッカー(OLB)のジャスティン・ヒューストンと契約を結んだと発表した。これは『ESPN』が最初に報じたニュースだ。
2018年シーズンにはカンザスシティ・チーフスで合計9回のサックを記録したものの、ヒューストンは新守備コーディネーター(DC)スティーブ・スパグニューロの指揮によって3-4ベースのディフェンスから4-3スキームへと変更するディフェンスからの離脱を希望していた。
チーフスはフリーエージェント(FA)市場がオープンする直前にヒューストンをリリースしていたが、興味深いことに、今回ヒューストンが加入するチームのディフェンスは4-3スキームを基本としている。
どうやらヒューストンは新天地でディフェンシブエンド(DE)として機能するようだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは伝えている。身長約190cm、体重約113kgという体格を持つヒューストンであれば、その役割を充分にこなせるだろう。
コルツの番記者であるアンドリュー・ウォーカーは『Twitter(ツイッター)』で「ヒューストンはコルツの4-3スキーム(キャリアで初となる役目:カンザスシティではOLB)でディフェンシブエンドとしてプレーする予定だと言っている。カバレージの責任についてはほとんど心配する様子もなく、主要なパスラッシャーとして“自分の仕事は以前よりも楽になるだろう”とも述べている」と伝えた。
バラードGMは2013年から2016年まで選手人事スタッフを務めたカンザスシティで共に時を過ごしたことのあるヒューストンを手に入れた。それゆえ、今回の契約には相手クオーターバック(QB)を追いかけ、ランを止めるといったヒューストンのスキルセットをいかにして最大限に活用するかという点において、さほど深い考えはなかったのかもしれない。
今年に入って30歳となったヒューストンはここ数年わたって膝に問題を抱えてはいるものの、過去2シーズンを通じて18.5回のサックを記録して生産性の高さを維持している。
コルツのディフェンスは2018年シーズンに合計39回のサックを記録してリーグ19位となっていた。キャリア通算サック数78.5回をマークしているヒューストンが2019年はインディアナポリスのディフェンス陣を引っ張っていく。
さらに、ヒューストンの存在は来たるドラフトにおいて他に補強が必要なポジションプレーヤーの上位指名を可能にする柔軟性をもバラードGMにもたらしている。
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