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QBダルトンは復活を示す必要があるとベンガルズオーナー

2019年03月29日(金) 12:00


シンシナティ・ベンガルズのアンディ・ダルトン【AP Photo/Ron Jenkins】

アンディ・ダルトンは先発の座を長い間守り続けているクオーターバック(QB)の1人だ。シンシナティ・ベンガルズから2011年ドラフトの2巡目指名を受けて以降、ダルトンは8シーズンを通じて8度しか先発を外れていない。

ベンガルズはそんなフランチャイズQBに対し、新人契約が期限切れとなる1年前の2014年に6年の契約延長で労をねぎらった。しかしながら今回の場合、この大型契約が2度目の期限切れを迎えるのを目前にして、ベンガルズがダルトンにすぐさま契約延長をオファーすることはなさそうだ。

地元紙『The Cincinnati Enquirer(ザ・シンシナティ・エンクワイヤラー)』によると、ベンガルズオーナーのマイク・ブラウンは今週、年次リーグミーティングの場で「(ダルトンにとっては)持っている力を証明するための良い年になるのではないかと思っている。再びアンディが自身を復活させた後、われわれは彼とまた話し合って延長の可能性を探りたいと思っている」と述べていたようだ。

負傷によって短く終えた2018年シーズンからダルトンがポジティブな復活を遂げてくれるというストーリーが、ブラウンオーナーと新ヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーの頭の中にある。ベンガルズのQBは先シーズン、右手親指の靭帯を損傷してレギュラーシーズン最後の5試合を欠場していた。

ダルトンとベンガルズは2018年シーズンに好調なスタートを切ったものの、ダルトンがシーズン絶望の故障をするまでに6戦5敗を喫し、ポストシーズン進出レースから離脱していた。先シーズンのダルトンは2,566パスヤード、タッチダウン21回、被インターセプト11回、パス成功率61.9%という成績を残している。

ブラウンオーナーは記者に対し、「アンディは良い選手であり、彼なら先シーズンからの復活を遂げてくれると思っている」と語り、続けて「アンディはケガしていたし、われわれは他に多くのピースも失っていた。バラバラにはなったが、アンディが健康な状態であればチームは充分に戦えるはずだ。私はアンディを信頼している」とも述べていた。

ブラウンオーナーによるこの発言は、2019年がダルトンにとっては能力を証明するための年になることをほのめかしている。ダルトンが攻撃的マインドを持つ知将テイラーHCの下で本来の調子を取り戻さない限り、契約延長を考慮せずにチームは他のフランチャイズQBを探し出すことになりそうだ。ひょっとすると、チームが来たるドラフトからそのような動きに出る可能性もある。

現在のベンガルズのロースターに、先発経験を持つQBは先シーズンにIR(故障者リスト)入りしたダルトンに代わって出場したジェフ・ドリスケルしかおらず、他にはブラッド・カアヤだけとなっている。2019年シーズンの結果次第だが、ベンガルズはトゥア・タゴバイロアやジャスティン・ハーバートといった2020年ドラフトでトップQBとうわさされる若きタレントに触手を伸ばす可能性はあるだろう。

しかしながら、ダルトンがプロボウルに選出される程の活躍を見せた場合、チームはタフな決断を強いられるはずだ。ベンガルズは今後、マイアミ・ドルフィンズが今オフシーズンにライアン・タネヒルにしたようにダルトンを見限るのか、あるいは、希望と誠実さを持ってダルトンに対して契約延長をオファーするのだろうか。

ベンガルズのジェネラルマネジャー(GM)デューク・トビンは今年1月、チームはダルトンに“相当な信頼”を置いていると述べ、ダルトンがシンシナティで“あと何年間か”はプレーするはずだとも述べていた。その“何年間”が2年以上を指しているのかどうかはこの先に判明することだろう。

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